8強入り青森山田の“点取り屋” FW鳴海のゴールへの欲求
タレント軍団がこの日も圧勝した。
3日、高校サッカー3回戦の8試合が行われ、優勝候補の青森山田が宮城の聖和学園に5-0で勝利。初戦となった2回戦(対鵬翔=宮崎)に続く5点差の大勝で、2大会連続のベスト8に駒を進めた。
昨年12月の高円宮杯U-18チャンピオンシップを制し、Jリーグのユースを含めた年代トップに立った青森山田。U-19日本代表GKでFC東京入団が内定している広末を筆頭に、千葉入りが決まっているMF高橋など多くのタレントを擁するが、彼らに負けじと気を吐いたのがFW鳴海彰人(3年)だった。
前半アディショナルタイム1分。左からのクロスをペナルティーエリア内で絶妙トラップ。相手GKとDFの位置を確認した上で冷静にゴール右に押し込んだ。後半8分にもネットを揺らして2得点。夏の高校総体で7ゴールを挙げ得点王に輝いた点取り屋が、今大会2試合3得点と冬も主役に躍り出る気配である。
フィジカルの強さとスピードを武器とするストライカー。強引なシュート、独り善がりなプレーも少なくないが、それもゴールに対する強烈なこだわりと欲求を持っているからこそ、か。