タイ戦圧勝で現実味 ハリル監督“本田・長谷部外し”Xデー
「今回のW杯最終予選2連戦の収穫に、長谷部不在の試合を経験できたことが挙げられる。先のUAE戦では、G大阪のMF今野泰幸(34)がJリーグで披露している高いボール奪取能力、奪ってからの推進力を発揮して存在感を示した。これまで日本代表でサイドバックで起用されてきたハンブルガーSVのMF酒井高徳(26)が、タイ戦では所属先と同じボランチとして起用された。酒井高に関して言えば、守備面では及第点だったが、マイボールでは効果的な攻撃の起点にはなり得ず、指揮官から高い評価は受けられなかった。しかし酒井高が、ボランチとしては厳しいことが分かっただけでも、長谷部が戦線離脱した意味があった」(サッカーダイジェスト元編集長・六川亨氏)
ハリルは、長谷部について「替えの利かない選手」と最大級の賛辞を贈っているが、実のところ年齢的な衰えに加えて長年、欧州でプレーしたことの“勤続疲労”を不安視しており、ポスト長谷部を探している。
今回はケガで出番のなかったFC東京MF高萩洋次郎(30)、招集外だったヘーレンフェーンMF小林祐希(24)の能力を高評価しており、22日に膝の内視鏡手術に踏み切った長谷部がリハビリを済ませたとしても、指揮官からお呼びが掛からない可能性は、決して低くはないのである――。