最終日に67のスコアでホールアウトした松山には「よく飛んでたね。調子が良くない中で苦しみながら一生懸命プレーして感動した。もっと強くなって戻ってきてグリーンジャケットを取りたいね」と、一方的にペラペラ。それを聞いた松山も苦笑いするしかなかったが、ファンが知りたいのは、テレビ中継からではわからないグリーンの特徴や選手が錯覚する傾斜や芝目であり、それを松山から聞き出すのが中嶋の仕事。選手の機嫌を取るかのようなやりとりは無意味だ。
中嶋が最後にマスターズに出場したのは95年(予選落ち)。今年のオーガスタで予選落ちした池田勇太や谷原秀人を解説席に座らせた方がよほどおもしろい解説が聞けたはずである。