ジョンソン欠場が影響? 上位選手揃って初日低調の不思議
【マスターズ 初日】
大会前日に宿舎の階段で足を滑らせ左肘を痛めたD・ジョンソン。「2歳の息子をデイケアから出迎えるために車を動かそうと、靴下だけで外に出て階段を下りようとしてスリップして左肘を打撲して、腫れ上がった」という。3戦連続優勝からマスターズに乗り込み、優勝候補の大本命だったが、コース外でまさかのアクシデントに見舞われた。この日はドライビングレンジとパッティンググリーンで練習したが「十分にスイングできないし、戦えるだけの状態ではなかった」と、スタート前に棄権した。
世界ランク1位の欠場で気が抜けたわけではないだろうが、「トップ10」の多くは出遅れた。
キャリア・グランドスラムがかかるR・マキロイ(同2位)は、バック9の3バーディーでイーブンに戻し、12位タイにつけたが、末期がんの母親の手術に付き添うため、先月はマッチプレー選手権を途中棄権したJ・デイ(同3位)は、11番でダブルボギーを叩き2オーバーの26位タイ。歴代チャンピオンのJ・スピース(6位)、A・スコット(9位)も3オーバーの41位タイで初日を終えた。
この日は風速10メートル前後の強い風が吹いた。予報では2日目も風はやみそうにない。優勝候補の筆頭が消えた波乱の大会で、難グリーンを攻める技術に注目だ。