時代に逆行…日本人プロだけの試合に優勝賞金1億円の是非
「メジャーを見てもわかるとおり、世界のプロゴルフ界はボーダーレスの時代であり、各国からトッププロが集まって戦っている。それを日本選手だけ集めて行う試合はグローバル化に逆行している。主催者は海外支援というが、そもそも勝負の世界の真理は、誰かに後押しされて海外挑戦するものではなく、自分の意思で借金してでも世界に飛び出していくところに意義がある。百歩譲って選手に主催者の趣旨に応える気概や志があるのならまだいい。ところが時松の欧州ツアー欠場は裏切り行為に等しい。高額賞金でプロを満足させて腑抜けにするだけなら、主催者は金の使い方を間違えているといえます」
国内で1億円といえば「スゴ~い」となるが、米ツアーでは毎週のように優勝賞金1億円超の大会が行われ、メジャーに勝てば2億円を超す。
今季米ツアー3勝を挙げて賞金レース首位に立つ松山英樹(25)は812万3407ドル(約8億9400万円)も稼いでいる。ポイントランク王者になればさらに1000万ドル(約11億円)が手に入る。
世界基準から見れば今大会の1億円は「なぁ~んだ」にすぎないのが、よくわかる。