プロ7年目でツアー初V 福田真未が取り戻した“五感ゴルフ”
【伊藤園レディス】
三度目の正直となった。
福田真未(25)がプロ7年目にしてツアー初優勝を果たした。初日からトップ(タイ)をキープし、11アンダーで迎えた最終日。12番でこの日3つ目のバーディーを奪って2位のアン・ソンジュ(30)に6打差をつけるも、13番から3連続ボギー。アンに1打差まで追い上げられながら、何とか逃げ切った。
福田のロケットスタートには不吉な「前例」がある。単独首位で最終日を迎えたのは今回で3度目。14年4月のバンテリン女子では、2日目に11位からトップに躍り出たが、最終日は3連続ボギーのスタートで6位タイに終わる。その5カ月後、マンシングウェア女子では、2日目に6連続バーディーと猛チャージを見せて単独首位に立ちながら、最終日に2度のダブルボギーを叩いて自滅。12位タイに涙を見せた。
いずれも最終日の失速が原因。今回、そのジンクスをはね返したのは、研ぎ澄まされた感覚にあったようだ。塩谷育代プロは昨年、日刊ゲンダイの連載でこう語っていた。