ブーム再来は? 来季国内フル参戦の石川遼にゴルフ界期待
捕らぬたぬきの……ではないか。
米ツアーのシード権を失った石川遼(26)が5日、来年は日本ツアーを主戦場とする意向を表明した。国内フル参戦は12年以来6季ぶりとなる。
日本の男子ツアーはバブルがはじけた91年以降、ギャラリー数はジリ貧。最盛期の1試合平均2万5000人以上から今季は1万2200人まで減った。
石川が史上最年少の15歳8カ月でツアー優勝した07年は1万6837人まで回復。賞金王になった09年は2万4535人にまで伸びた。しかし、10年以降は再び激減。ゴルフ人口も減少に転じ、近年はナイキやアディダスがゴルフクラブの開発・販売から撤退したように用具メーカーも悲鳴を上げている。
女子プロは相変わらずの人気でもクラブは売れない。
「石川が日本ツアーで活躍すればギャラリーが戻り、用具の売り上げにも波及するはず」とソロバンをはじく業界人の気持ちもわからないではないが、日本ツアーを取り巻く環境は、石川ひとりの力だけではどうにもならないほどひどい状況だ。