女子プロ協会が要求 「放映権料」に喘ぐゴルフ界の惨状
「来季女子ツアーの日程は確か来週12日発表の予定だけど、例の問題でまだかなりもめているようですね」(ツアー関係者)
例の問題、とは放映権料のことだ。
女子プロ協会は9月になって突然、各大会主催者に放映権料を支払ってほしいという文書を送り、事前の根回しもなく請求された主催者の間で女子プロ協会への不信感が広まったのだ。
「主催者は、女子プロ人気が低かった時からずっとツアーを支えてきたというプライドがある。視聴率が悪くても、赤字覚悟で放送していたテレビ局もあるくらいです。それがいきなり、これまで必要のなかった放映権料をよこせと言われて、困惑どころか反発する主催者が多いのです」(前出のツアー関係者)
ゴルフ中継にはカメラマンや中継スタッフら多くの人手を必要とし、中継車も出さないといけない。数千万円の経費がかかるといわれ、「それを回収するには最低でも5%の視聴率がなければ厳しい」(テレビ関係者)という。
ゴルフ界は長引く不況で、スポットCMも集まりにくい。そこへ放映権料まで請求されたら、ただ単に赤字が膨らむというのが実情なのだ。