松山英樹の左手親指のケガは彼のグリップにも原因がある
トップスイングに上がったとき、ショートサムは左手親指の先のほうの腹の部分でクラブを下から支える形になる。ところがロングサムは左手親指の付け根から指先まで全部クラブに密着させてグリップしている。そのため、トップスイングからダウンスイングに切り返すとき、左手親指の付け根に、大変な重さがかかるといわれている。
特に松山のようにパワーのある選手は振り下ろすときのヘッドのタメが半端ではないので、左手の親指は悲鳴を上げているに違いないのだ。試合を休んで、球を打たなければ痛みは消える。
しかし、体はトレーニングで鍛えられるけれど、親指の付け根の関節を強くすることはできないと思う。だから、今のままでは松山のように激しい練習をし、試合に戻ってくればまた必ず痛みが出てくる。ショートサムにしてみるとか、根本的なことをやらないと、高見や丸山のように手術をしなければならないときがくるかもしれないのだ。