インド人シャルマを特別招待するマスターズの思惑と野望
今年のメジャー初戦、マスターズ(4月5日開幕)にインド人のシュバンカー・シャルマ(21)が招待されて初出場する。
かつて日本ツアー賞金王に使われていた特別招待枠での出場だ。
業界関係者の間では、高額なテレビ放映権料の見返りに尾崎将司、青木功、中嶋常幸ら日本ツアー賞金王がマスターズから招待された、といわれた。
ところが2014年賞金王の小田孔明から招待されなくなった。ちなみに16年賞金王の池田勇太は年末世界ランキング(WR)50位内資格(34位)でマスターズ出場を決め、昨年の賞金王・宮里優作はオフにインドネシアマスターズに出場してポイントを稼ぎ、年末にWR50位に飛び込んで今年のマスターズ出場資格を獲得している。
「ゴルフはグローバルなゲームで、マスターズは伝統的にこれまでも特別枠を広げて、招待するに値する国際的なプレーヤーに与えてきた」とオーガスタ・ナショナルのフレッド・リドレイ会長は語っている。
全米ゴルフ協会(USGA)会長を辞めると基本的にオーガスタのメンバーになれるが、リドレイ会長もその一人。そんな関係もあって、マスターズ委員会はUSGAに対してかなり強い影響力を持っている。