演技力は“3強の下” 新体操団体フェアリーJメダルへの鍵
新体操団体日本代表のフェアリージャパンが21日、世界選手権(9月、ブルガリア・ソフィア)に向けたメーク講習を公開。美容コーチの指導のもと、各選手の輪郭などに合わせてメークを施した。山崎浩子強化本部長は「今季のメークは15メートル離れた場所や『キッス&クライ』で見ても、キレイだと思う」と満足そうに話した。
が、肝心の演技は現状3強(ロシア、ブルガリア、イタリア)に次ぐ2番手グループだという。
前回17年大会(イタリア・ペーザロ)では42年ぶりに表彰台(3位)に上がった。日本の2大会連続メダル獲得は連続技の精度が鍵になる。
今季から世界体操連盟がルールを改正し、それまで10点満点だった難度点の上限を撤廃。その分、演技の正確さを表す実施の採点基準が厳しくなった。日本は実施の加点を狙って、例えばフープは足での3本投げなど、複数の連係技を繰り出す演技構成を組んだ。
山崎強化本部長によれば「難度点ではそれほど差がつかないと思うので、実施の勝負になる。去年に引き続き、戦える位置につけていると思う」と手応えを口にしている。本番までに精度を上げて3強の一角に食い込めるか。