貴公俊は親方完全無視 貴乃花と弟子たちの“本当の関係”

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 けれども、貴乃花親方は穏便に済ませるどころか、事件を協会批判、執行部を転覆させるための材料に利用した。貴ノ岩は事件が原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)になったし、「これでは国に帰りづらい」と親しい人にこぼしたという。

 貴乃花部屋の元力士である貴斗志(28)が、相撲協会を相手取った訴訟の裁判記録には、貴乃花親方自身の暴力についても書かれている。親方が元付け人の胸ぐらをつかみ、往復ビンタやパンチを浴びせたというのだ。

「今年の2月には力士会や暴力再発防止の研修会が行われたのに、貴乃花部屋の力士だけは親方ともども欠席した。例えば力士会は十両以上の力士だけで行われるため、新十両の貴公俊は楽しみにしていた。なのに欠席せざるを得なかったのは、協会に刃を向けていた貴乃花の有形無形の圧力があったから。貴乃花の弟子であるがゆえに、彼らが割を食ったケースは一度や二度じゃない。弟子たちの気持ちはとっくに貴乃花から離れ、中にはかねて移籍願望の強い力士もいた」

 とは別の親方だ。


 協会を退職した貴乃花親方は25日の会見で、執拗に「弟子」という単語を繰り返した。「弟子は子供」「育てた弟子がとにかくかわいい」「弟子の将来を見ずに断腸の思い」「弟子のために……」「弟子ではなくなるが意思としては師匠、お父さん」。25日朝、弟子に退職を告げると「泣く子もいた」と言う。テレビのワイドショーやスポーツ紙は「何より弟子を思いやる親方」とお涙頂戴で報じているものの、実態を知る周囲の親方や関係者たちは「貴乃花とうまくいっていない弟子が涙を流すはずがない。本当に泣いたとすれば嬉し泣きだろ?」とせせら笑った。

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