「ダイヤル」か「ひも」か…ゴルフシューズ市場に異変アリ
「ダイヤル式」か「ひも式」か――。
いまゴルフシューズ市場で、静かなバトルが繰り広げられている。
ゴルフシューズにダイヤル式機能付きが販売されたのはフットジョイ製品の2008年が最初で、14年ごろには各社から出そろっている。
「BoA」に代表される、靴ひもがワイヤに変わり、ダイヤルをカチャカチャと回すことで、シューズが締め付けられるタイプだ。
シューズを履くときに簡単なダイヤル操作で締めることができ、脱ぐときもボタンを押すだけで緩めることができるなど、手間いらずだ。
だから、わが国のゴルフシューズ市場ではダイヤル式が占める割合が17年には8割近くと広まっていった。
ひものように、結び直したり、ほどく煩わしさがなく、見た目もスマートなどでゴルファーの支持を得てきたのだ。
矢野経済研究所によると、17年の国内ゴルフシューズ市場は約120億円。売り上げを見るとダイヤル式が約96億円、ひも式は約24億円だ。