見せ場なきV争い…女子プロ協会は放映権料を取れるのか
【ダイキンオーキッドレディス】
テレビは、「宮里藍以来、15年ぶりの沖縄県勢の優勝です」と大騒ぎだったが、大会3日目が終わり、よほどの“事件”が起きない限り勝負はついていたようなものだ。
すでに4勝を挙げ、昨季賞金ランク4位の比嘉真美子(25)が2位に7打差をつけて独走態勢に入っていたからだ。
しかし、最終日は録画放送が始まって比嘉は15番、16番で連続ボギー。17番はバーディーを奪ったが、見せ場は少なく76とスコアを大きく落とした。追いかける方もスコアを伸ばせず、2位とは3打差になったが辛くも逃げ切ることができた。
「比嘉は地元優勝というプレッシャーがあっただろう。だが、天候が崩れてスコアメークに苦しむ映像を見せられたら、女子大会中継は面白いとは思わない。本来ならスタート時点の7打差をもっと離して試合を盛り上げなければいけなかった。せっかく待ちに待った女子ツアー開幕戦なのに、初っぱなからワクワクドキドキがなかった、これでは女子プロ協会がもくろむ放映権料も取れないでしょう」(評論家・宮崎紘一氏)