日本ツアーの脆弱さコロナで露呈…スポンサーばかりを優先
いっぽう大相撲は初場所で、緊急事態宣言発令中にもかかわらず、主催する日本相撲協会は「ウイルスに負けていられない!」をスローガンに力士や関係者に感染対策ガイドラインの実施を徹底させ、観客は座席上限5300席に設定。「伝統文化である国技の継承・発展を守る」という責任を全うしている。
プロゴルフ団体にこうした責任や覚悟があるとは思えない。ファンのために試合開催に向けて汗水流すのではなく、スポンサーの顔色をうかがうほうを優先している。
またスポンサーはファンよりも、プロアマ大会での“お得意さま接待”を重視している。
プロスポーツの本質は「興行」であり、「ファンに見せてナンボ」である。それを置き去りにして、今年も安易に中止や無観客を続けたら、ファンのゴルフへの興味は薄れていく一方だ。これもまた真理だが、「ファンの気持ちは移ろいやすいもの」でもあるからだ。