著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

陽川と江越が存在感を…阪神元“大砲候補”の新境地に期待

公開日: 更新日:

 怪物ルーキー・佐藤輝明が早々にプロ第1号を放ち、外国人大砲のサンズも大活躍、大山悠輔梅野隆太郎といった生え抜きの主力も順調な滑り出し……阪神の開幕3連戦はひとまず心が落ち着く戦いぶりだった。オープン戦で絶好調だっただけに、逆に開幕したらダメなんじゃないか、と小心者ならではの不安に駆られていたのである。

 特に第2戦、佐藤の特大ホームランの陰に隠れがちだが、九回表の阪神の攻撃も実に見応えがあった。先頭打者として登場した途中出場の陽川尚将が少ないチャンスで持ち味の長打力を発揮するホームラン。さらに1死から四球で出塁したサンズの代走として出場した江越大賀が、自慢の俊足を生かして二盗のみならず三盗も成功させた。

 陽川も江越も20代が終わりに近づくアラサー中堅選手。金本知憲前監督時代には将来のクリーンアップ候補として期待されていた2人だが、今では大山と近本、さらには佐藤の出現によってレギュラー争いから大きく後退し、若虎と呼ばれることもなくなった。

 普通なら、このパターンにはまった選手はやがてフェードアウトしていくことが多いが、陽川と江越はそんな新生阪神においても、なんだか一点突破的な働きで活路を見いだそうとしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…