日本サッカー東京五輪代表「最強説」は本当か? メダルへ5つの追い風

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「金70%、銅なら90%以上」

 最後に組み合わせである。開催国としてグループAの日本と同組になったのは、対戦順に南アフリカ、メキシコ、フランス。厳しいグループではあるが、東京五輪世代に限れば、過去の大会や親善試合で対戦経験があり、「同等のメンタリティーで戦える」(森保監督)と言う。

「フランスは複数の所属クラブが招集拒否を表明して混乱に陥り、当初の想定から大幅な格落ちメンバーになりました。欧州リーグへ自身を売り込みたい選手が多いメキシコの方が怖い」と六川氏は指摘する。

 ただ、「目標はグループリーグ突破ではない」という森保監督の言葉を借りれば、メダル獲得の重要なポイントは準々決勝。ここを突破して4強に進出できれば、メダルの確率は4分の3だ。

 日本がグループリーグを突破して準々決勝へ進出した際に対戦するのが、グループBの勝者。顔ぶれはトップシードの韓国、ニュージーランド、ホンジュラス、ルーマニアで、4つのグループの中で「最弱」といわれる。

 南米のアルゼンチン、ブラジルの2強、欧州のスペイン、ドイツの2強がグループC、Dに集結したことで、日本は準決勝まで対戦する可能性がないのも大きい。

「今大会はブラジル以上に五輪熱が高いアルゼンチンが最強とみていましたが、3月に日本は2度戦って0―1、3―0。十分に戦えます。やはり韓国が嫌ですね。日本の方が実力は上ですが、メダル獲得で兵役が免除になるのは大きなモチベーションでしょう。現に12年のロンドン五輪3位決定戦で負けているし、決勝で当たる可能性もあると思っています。日本の金メダルの確率は70%近い。銅メダルの可能性でいえば90%以上でしょう。ただ、初戦の南アフリカ戦で敗れれば、それが50%に落ちます」(六川氏)

 日本に追い風となる条件は揃っている。

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