米ツアー目指す渋野日向子はコロナ憎し…誤算続きで今季は踏んだり蹴ったり
【スタンレー女子ゴルフ】第1日
首位に5打差の1アンダー28位発進の渋野日向子(22)。今季は11月18日開幕の大王製紙エリエールまでになりそうだ。その後は渡米し、米女子ツアーの最終予選会(QT・12月2日~)に出場。8日間144ホールの厳しい戦いに挑む。そこで45位タイまでに入ればツアーメンバーになれるが、出場優先順位があるため20位以内を狙う。
米国でのプレーを望む渋野にとって大きな誤算はコロナ禍だ。昨年出場予定だったQTは、コロナ感染拡大の影響で中止。今季はメジャー大会を中心に米ツアーにスポット参戦し、優勝によるツアー切符獲得を目指すも成績は振るわず、日本を留守にしている間に東京五輪切符も稲見萌寧(22)に奪われた。
コロナ誤算はまだある。
11月のTOTOジャパン(4日開幕)はコロナの影響を受け、昨年に引き続き全米女子プロゴルフ協会公式戦としての開催中止が正式に決定。今年も日本女子プロゴルフ協会単独の特別公認競技として無観客で行われることになったのだ。
2007年(当時はミズノクラシック)の上田桃子はこの大会で優勝し、翌年から米ツアーを主戦場に戦った。今年も優勝者が米ツアーメンバーになれる「特典」はない。3週連続トップ10入りで調子を上げてきた渋野にとってはこれも痛い。まさにコロナ憎しだろう。