北京メダル候補に浮上「ロシア天才少女」の伸びしろは? GP第2戦でシニアデビュー、紀平を脅かす
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦カナダ杯(バンクーバー)が日本時間30日に開幕。初日は男女のショートプログラム(SP)が行われ、2020年世界ジュニア女王のカミラ・ワリエワ(15=ロシア)がGPシリーズデビューを果たした。
ワリエワはGPシリーズ前哨戦のひとつフィンランディア杯(10日=フィンランド)を世界最高得点となる249.24点で優勝。一躍、来年2月開幕の北京冬季五輪のメダル候補に浮上した。今回のカナダ杯を右足の故障で欠場した紀平梨花(19)らの日本勢を脅かす存在のひとりである。
天才少女はすでに、スケーティングやジャンプ、表現力は世界でもトップクラスとされ、そのセンスの高さは18年平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワをも上回るともっぱらだ。
来年4月に16回目の誕生日を迎え、今が技術的にも伸び盛り。同年齢の17-18年シーズンにシニアデビューしたザギトワが実戦を重ねるごとに完成度を高めて平昌で頂点に立ったように、ワリエワも伸びしろは天井知らず。五輪イヤーで一気に素質を開花させそうだ。
男子SPは羽生結弦(26)のライバルであるネイサン・チェン(22=米国)が106.72点で首位発進。男女のフリーは日本時間31日に行われる。