大谷の投手調整またも棚上げに現実味…打撃の足を引っ張るようでは二刀流なんてもってのほか
シーズンは162試合の長丁場だ。最終的には力のあるチームが勝つだろうし、少し負けが込んだところであたふたする必要はまったくない。
にもかかわらず、ここにきて「チーム打撃ができていない」と繰り返しているのがドジャースのロバーツ監督だ。
日本時間9日のナショナルズ戦を2-8で落とし、今季初の3連敗。15三振を喫して計2得点と精彩を欠いた打線をやり玉に挙げてこう言った。
「打線の質が良くない。選手個々の打撃になっていて、チーム打撃ができていない」
9日までの5試合は1勝4敗。開幕8連勝をもたらした打線の活発さや粘り強さは、確かに見られない。
オフにサイ・ヤング賞左腕のスネル(32)と佐々木朗希(23)の先発2人に、他球団の抑えだったスコット(30)とイエーツ(38)を補強。投手陣の層を厚くしたものの、ワールドシリーズを制した昨年が象徴するように、そもそも大谷翔平(30)をはじめとするMVPトリオが牽引する打線が看板のチーム。生命線であるはずの打線が振るわないのだからもたつくし、指揮官もいら立つわけだ。
フリーマン(35)が自宅の浴室で足を滑らせて転倒、オフに手術した右足首を悪化させて負傷者リスト入り。大谷も32日ぶりにブルペン投球を再開した3月30日以降の9試合は34打数9安打(打率.265)とパッとしない。