ヤクルト石川雅規「200勝」に近づく1勝の重み…24年連続勝利のプロ野球新記録を達成
生けるレジェンドが歴史を塗り替えた。
ヤクルトの石川雅規(45)が9日の阪神戦で5回83球で3失点にまとめて今季初勝利。24年連続勝利のプロ野球新記録を達成した。
「ボールはそんな速くないですけども、考え方だったり、取り組み方次第では、何とか自分の良さを出して一軍のゲームで何とか勝負できるというところを自分自身もこの24年間やってきた」
お立ち台でこう言った左腕はプロ入り後、肩肘に手術を要するほどの故障をしたことがない。ただ、青学大時代に左肘の内側側副靱帯を損傷。手術を回避し、保存療法を選択して24年間も投げ続けている。カラダの強さはもちろん、故障に対して人一倍敏感だからこそ、45歳を迎えても一軍マウンドに立つことができるのだろう。
大目標の200勝まではあと13勝。2022年は6勝をマークしたものの、最近2年は計3勝にとどまっている。
昨季は、盟友の青木宣親(43=現GM特別補佐)に加え、1学年下のソフトバンク・和田毅(44=現球団統括本部付アドバイザー)も現役を引退。長年、切磋琢磨してきた同年代の選手が相次いでユニホームを脱いだことに、思うところがあっても不思議ではない。