Jリーグ開幕戦で光った高卒新人 FC東京18歳MF松木玖生は本当にバケモノか
18日に川崎とFC東京が対戦した「フライデーナイトJリーグ」で開幕した今季の明治安田生命Jリーグ。週末の19、20日にJ1とJ2の計20試合を消化(J3は3月12日開幕)。この中で最も印象的だった選手は1カ月前、青森山田高のキャプテンとして高校サッカー選手権優勝の原動力となり、鳴り物入りでFC東京入りしたMF松木玖生(18)だろう。
■ボールタッチ集動画に賞賛コメント
昨季王者・川崎との大一番にスタメン出場した松木は、インサイドハーフに入って攻守に積極的に絡み、前半28分にはペナルティーエリア手前中央でコボレ球に反応。利き足の左足で弾丸シュートを放った。川崎GKの好セーブに阻まれてしまったが、即座にDAZNが公式ツイッターに動画を投稿すると「本当に高校生?」「バケモノ」「カッコいい」とユーザーが次々と書き込み、Jリーグ公式ツイッターが投稿した「松木のボールタッチ集動画」にも賞賛コメントが相次いだ。
FC東京は23日にルヴァン杯・磐田戦が、26日にはJリーグ・名古屋戦が予定されていた。
ところが21日、FC東京の選手、スタッフの計9人がコロナの陽性判定を受けたことが判明。26日まで活動を停止するとともに、磐田戦と名古屋戦も開催が延期となった。
■高卒ルーキーらしからぬ貫禄プレー
プロ初ゴールが期待されながらコロナで出鼻をくじかれた格好だが、この高卒ルーキーは大きな掘り出しモノになりそうか? 元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「川崎ペースで試合が進む中、前半24分に松木がFW永井にスルーパスを出して好機を作り、その5分後には強烈ミドルシュート! まだ高校の卒業式も済ませていない18歳が、Jデビュー戦でチームに攻撃の良い流れを引き寄せるなど“高卒”ルーキーらしからぬプレーの数々を披露した。フィジカル的にも川崎の選手に負けていなかったし、味方選手にボールの展開などを指示する姿からは、貫禄も感じられた。もちろん<コロナ明け>も、大きな成長を期待し続けたい選手です」
川崎戦後、FC東京のスペイン人指揮官が「近い将来、日本サッカー界に大きな喜びを与える」と話した。身びいきコメントにならないように松木自身、精進に精進を重ねてゆくゆくは日本代表を目指してもらいたい。