マスターズ連覇を狙う松山英樹が抱える首の“爆弾”…開催まで3週間で間に合うのか
「首は背骨の一部であり、背中で最も柔軟なところ。それは頭部の重みを支えるためで可動域も大きい。首の縦ラインに対し、クロスする肩甲骨は横ライン。首に痛みが出たということは、この十字ラインの筋肉などのバランスが崩れたのではないか。そうであるなら首が頭部の重みを支えられず負担がかかり、警告しているのです。一方向にボールを打つゴルフスイングの動きは変則で、肩甲骨の左右のバランスを崩しやすい。それを防ぐため右利きで左打ちの練習をする人もいる」
松山には専属トレーナーがいるのでバランス調整はしているだろうが、症状が出てしまった。
「自分では気が付かないうちに疲れがたまり、肩甲骨の周囲がガチガチに硬くなるプロは多い。首は脳に近いので神経が過敏です。他の箇所より痛みを強く感じます。眠れない日が続くと精神的にも参ってしまう。北京五輪ではスピードスケートの小平(奈緒)選手がレース後、1月に右足首の捻挫をしていたことを明かした。前回大会で金メダルを取った500メートルは17位。全力で滑れる状態ではなかったが、欠場できなかったのでしょう。昨年優勝の松山選手も、体調が万全でなくてもマスターズには出てくるはずです。大事に至らなければいいのですが」(平山氏)
マスターズではフルスイングできるか。