渋野日向子「ウエッジ4本」の真意をプロが解説 アプローチとリカバリーで強力な武器に
【ホンダLPGAタイランド】第1日
畑岡奈紗(23)が9アンダーのトップタイに並んだ初日。渋野日向子(23)もボギーなしの5アンダー17位タイ。上々の滑り出しに「今日はチャンスにつくことが多かった。5アンダーは当然出るよなというゴルフができた」と言った。
渋野は米女子ツアー参戦を視野に入れ、昨年からウエッジの数を2本から4本に増やした。晴れてツアーメンバーになった今季は、46度、52度、54度、58度で臨む。渋野は「ウエッジ4本」の理由について「100ヤード以内の精度をあげるため」と説明しているが、欧州シニアツアーに参戦経験のある並木俊明プロがこう解説する。
「米女子ツアーのコースは総じて国内ツアーより長く、パー5で2オン狙いが厳しいホールが多い。3打目で得意な距離を残し、バーディーチャンスにつけるために考えたのでしょう。例えば、ピッチングウエッジのフルショットが110ヤードとします。105ヤード打つ時にはクラブを短く持ったり、コントロールショットで対応するわけですが、プロでもフルショットの方がやさしいですし、スピンもよりかかる。ウエッジが4本あれば、微妙なスリークオーターショットをより減らせます」