著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

ベテラン岡崎慎司は格下オイペンに敗戦後「森保監督から信頼を得られるようにやるしか…」と

公開日: 更新日:

36歳の点取り屋がギラギラ感を押し出した

 最終的に1-0で試合は終了。日本人4人が出場したシントトロイデンは10位に順位を下げ、上位争いからやや後退した。

「僕らが上に行くためにも勝たないといけないゲームだった。正直、残念です」と試合後の取材に現われた岡崎は淡々とコメントした。

自分にボールが来ない時間帯が続き、苛立ちも募ったはずだが、「それもサッカーなんで自分も合わせないといけない」とつねに前向きな彼らしい物言いを見せていた。

 岡崎が同クラブに加入したのは今季開幕後の8月19日。翌20日のオーステンデ戦でデビューし、そこから6戦連続スタメンを張っている。

「スペインでやることも目標にしてたけど、オファーもない状況だった。ここに来たのは自分を求めてくれたから。環境を変えると、つねに若手に戻る感覚があるし、『いつになったら年取るんだろう』って思う。ここでやれることをやりたい」と36歳の点取り屋のギラギラ感を強く押し出した。

 ここまで1点という結果にはもちろん満足していないし、自分にやれることはまだまだあるという意識も強い。だからこそ、カタールW杯を目指し続けることができるのだ。9月の米国、エクアドルとの2連戦に呼ばれず、選出される可能性は限りなく低くなってはいるが、「最後の1枠を手繰り寄せるんだ」という野心は捨てていないという。

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