左手親指痛で急きょ変更…渋野日向子の「テンフィンガーグリップ」報道に喝っ!
先週の「サントリーレディス」にホステスプロとして出場しながら予選落ちした渋野日向子(24)が12日、自身のSNSを更新。「皆さまの前で自分らしいプレーができず申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪した。
左手親指を痛めている渋野はこの大会からグリップの握りを変えて話題になった。左手の人さし指と右手小指を絡める「インターロッキング」から、左右の指を絡めずに野球のバットを握るように持つ「ベースボールグリップ」にした。男子プロでは時松隆光がこのグリップで戦っている。
スポーツ各紙は翌日の紙面で、渋野の新たなグリップ写真を載せて「テンフィンガー」と説明した。しかし、記事を見たゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏は「ゴルフ記者なのにベースボールグリップとテンフィンガーグリップの違いもわかっていない」と憤慨し、こう語る。
「スポーツ紙にあったテンフィンガー(グリップ)とは、左手親指をグリップに乗せて右手で包み込むので、ベースボールグリップのように左手親指は外側から見えない。それがわからないのは恥ずかしい話です。左手親指つけ根を痛めるのはプロゴルファーの職業病みたいなもの。ボールを飛ばすために、グリップに乗せた左手親指には大きな負担がかかるのです。かつては松山英樹も苦しみ、ツアーから離脱したこともあった。渋野は子供の頃ソフトボールと野球をやっていたので、べースボールグリップに大きな違和感はないのかもしれないが、左手を痛めない利点がある一方で両手の一体感に欠ける。指の故障を早く治してインターロッキングに戻した方がいい」
国内2戦を予選落ちした渋野の次戦は、23日開幕の全米女子プロだ。左手親指の痛みが心配ならベースボールグリップで戦うだろうが、繊細なフィーリングが要求されるアプローチには不向きといわれ、苦戦を強いられそうだ。