“精密機械”稲見萌寧がブッ壊れた背景に“ゴルフ漬け”の弊害…岩井姉妹や渋野と何が違う
【宮里藍 サントリーレディスオープン】第2日
2020ー21年シーズンの賞金女王で、東京五輪銀メダルの稲見萌寧(23)が通算8オーバー、114位で予選落ちした。腰痛改善のためにオフから取り組むスイング改造が上手くいかず、今季13試合で予選落ち6回、棄権1回。フェアウエーキープ率は67.734(53位)、自慢のパーオン率も65.900(27位)。精密機械のようなかつてのショットは見られない。
昨季前半に5勝した西郷真央(21)もおかしい。昨年の全米女子オープンで外国人選手との違いを痛感。帰国後、スイング改造に着手してからショットが狂いだした。今大会は通算イーブンパー65位タイで予選落ち。今季は11試合でベスト10入りが1回(8位)しかない。
2人の共通点は、新スイングが身についていないだけでなく、小学生の頃からゴルフ漬けで大きな大会に何度も優勝していることだ。
対照的なのは、通算14アンダーで首位をキープしている岩井千怜(20)だ。通算8アンダー7位タイの姉・明愛(20)とともに、中学時代は陸上の長短距離走で県大会に出場。大会のホステスプロ、渋野日向子(24)も小学校ではゴルフとソフトボールの二刀流。ゴルフ1本に絞ったのは中学2年からだ。