大谷熱望の「ヒリヒリ」は味わえるかもしれないが…終盤戦の打席は「イライラ」が募る予感
大谷翔平(28)の当たりが止まらない。
日本時間15日、敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に「2番・DH」で出場し、1本塁打含む4打数2安打2打点。4戦連続の複数安打とし、連続試合安打は今季自己最長の11に伸ばした。
大谷は1-6と5点を追う九回の第5打席。相手の守護神で左腕スミスの甘く入った約152キロの直球を捉え、左翼スタンド2階席に叩き込む21号2ラン。ヤンキース・ジャッジ、アストロズ・アルバレスのライバル2人が故障で離脱する中、ア・リーグ本塁打争いで独走態勢に入った。
試合は終盤にリリーフ陣が打ち込まれて3-6で敗れ、連勝は3でストップした。同じア・リーグ西地区首位のレ軍との直接対決に敗れ、ゲーム差は5と広がったものの、依然として射程圏内だ。
西地区はアストロズを含めた三つ巴の混戦模様。大谷の熱望する「ヒリヒリする9月」が実現しそうな勢いだが、自身の打席では「イライラ」が募りそうだ。
地区優勝、ポストシーズン進出争いが熾烈になる終盤になれば、同地区のライバル球団は大谷への警戒を強める。リアル二刀流1年目だった2021年以降、申告敬遠で歩かされるケースが増えたように、大谷との勝負を避けるのは必至だ。