大谷熱望の「ヒリヒリ」は味わえるかもしれないが…終盤戦の打席は「イライラ」が募る予感
ただでさえ、エ軍を含めた西地区の各球団は主力打者との勝負を避ける傾向にある。昨季の申告敬遠数はアストロズ以外の4球団がリーグ上位6位までに入った。アストロズはリーグ最少の6個だったが、そのうち3個は大谷を歩かせたものだった。今季も15個でリーグ1位のエ軍を筆頭に、アスレチックス(12個=3位)、マリナーズ(11個=4位)、レンジャーズ(6個=7位)、アストロズ(4個=10位)と、各球団とも申告敬遠を多用しているのだ。
ここまで大谷の申告敬遠は3個(リーグ6位タイ)。最終的にリーグ3位の14個だった去年の同時期(6個)と比べて歩かされる機会が少ないとはいえ、大谷が好調な打撃を維持し続ければ、これまで以上に勝負を避けられるのではないか。チームが終盤までポストシーズン進出争いの輪に加わっていれば、なおさらだ。
大谷は投打の二刀流でフル稼働し、チームとともに14年以来9年ぶりのプレーオフ出場に邁進しても、打席では不完全燃焼に終わりかねない。