なでしこパリ五輪メダルに暗雲...NZ相手に2連勝も、攻守の不安材料が浮き彫りに
しかし、立ち上がりからニュージーランド選手の出足の鋭さ、ハイプレス、フィジカルの強さに手を焼き、なでしこならではの「長短のパスを小気味良く繋ぎながら試合を流れを掌握」して「サイド攻撃を絡めながら積極果敢にシュートを放つ」シーンが見られず、前半22分に自陣右サイドを突破されて先制点を決められてしまった。
その「奪われ方」がショッキングだった。
右ウイングバック(WB)に入ったDF清水がFWクレッグに背後を突かれ、3バックの右を担ったDF高橋はな(24=浦和レディース)も簡単にかわされてしまい、ペナルティーエリア内に侵入を許してしまった。
3バックの中央で守備陣を統率する役目のDF熊谷が、クレッグのシュートコースに入ろうとするも対応が遅れ、至近距離からの強烈シュートをGK山下杏也加(28=INAC神戸)は防ぐことができなかった。
なでしこの最終ラインは、この日3バックの左に入ったDF南萌華(26=ローマ)、所属クラブでもコンビを組んでいる熊谷、そして高橋の3人が五輪本番でもスタメン組に入ると予想される。