11日開幕エビアン選手権でわかる? 渋野日向子「完全復活」の試金石
今大会が試金石になる。今季は5月まで9試合で予選落ち6回。絶不調だった渋野日向子(25)だが、5月末の全米女子オープンは優勝の笹生優花に次ぐ2位。3試合後の全米女子プロも7位と健闘した。海外メジャー2大会連続の好結果は、ファンに完全復活を印象づけたが、今週のエビアン選手権で上位争いをすればホンモノだ。
舞台はレマン湖を望む丘陵コースのエビアン・リゾートGC(6523ヤード・パー71)。景観は美しいが、湖に向かって傾斜があり、平地からはほとんどグリーンを狙えないと言っても過言ではない特殊なコースだ。 傾斜からのショットに慣れている日本人選手とは相性がよく、2013年のメジャー大会昇格前は、1997年小林浩美、2009年、11年宮里藍が優勝。21年古江彩佳4位、22年西郷真央3位、23年笹生と畑岡奈紗3位。飛ばし屋の笹生はやや例外だが、ショットメーカーが有利なコースとされる。
そこで3年連続3回目の出場となる渋野だ。22年にトップ位置を大きく下げたスイングに改造。インサイドからのアッパースイングになり、アイアンはスピン量が減り、左足下がり、つま先下りの傾斜地からはボールがつかまらずコントロールできなかった。22年の今大会の予選落ちは当然で、昨年も59位に沈んだ。