大岩ジャパン56年ぶり五輪メダルの条件…1次リーグ首位突破、準々決勝は強豪スペインと
【パリ五輪】男子サッカー
大岩剛監督率いる五輪代表が1次リーグD組を無傷の3連勝で1位突破を決め、日本時間8月3日午前0時キックオフの準々決勝に駒を進めた。
同31日の午前4時に始まったD組3試合目の相手は、12大会ぶり3回目出場のイスラエル。
すでに決勝トーナメント進出を決めている日本は、警告を受けているMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、DF高井幸大(川崎)、右SB関根大輝(柏)の主軸勢をベンチに温存。大会直前にバックアップメンバーとして招集したDF内野貴史(デュッセルドルフ)を左SBで、同じく直前招集組のMF植中朝日(横浜M)を後半からピッチに送り出した。
さらに控え組のCB鈴木海音(磐田)を初先発させるなど準々決勝を見据え、大岩監督はターンオーバーで臨んだ。
試合は、序盤からイスラエルが積極的に日本ゴールに迫ったが、絶好調GK小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)がシュート2本を連続セーブ。前半20分過ぎから流れは日本に傾いた。
後半も日本ペースで試合が進み、スコアレスのまま後半ロスタイムに突入して1分。ゴール正面のFW細谷真大(柏)がゴール右を狙ってコントロールシュート。これがズバッと決まり、大岩ジャパンは1次リーグ得点7、失点0の完璧な内容で準々決勝進出だ。
しかし、その準々決勝で想定外の相手と対戦することになった。1次リーグC組を1位突破するとみられていた優勝候補のスペインが同日開催のエジプト戦を1-2で落とし、C組2位となって日本と顔を合わせることになったのである。
「スペインも1次リーグ2試合消化時点で決勝トーナメント進出を確定させており、3戦目のエジプト戦では2戦目から先発を10人代えてターンオーバーを採用。もちろん日本戦ではベストメンバーを組んでくる。攻撃面では背番号10のトップ下MFアレクス・バエナが要注意です」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。