大岩Jパリ五輪に向け課題と収穫ハッキリ 優勝候補フランスとの調整試合で1-1ドロー
パリ五輪に出場する大岩剛監督率いる日本代表が日本時間18日、優勝候補の地元フランス代表と調整試合を行った。
試合は1-1のドロー決着となったが、日本の課題と収穫の両方が浮き彫りとなった。
まずは懸案事項の「攻撃力不足」である。
常に守勢に回って攻撃回数は数えるほどだったとはいえ、シュート数はフランスの18本に対してわずかに2本。もし判定で勝ち負けがあれば、日本の完敗劇だった。
持ち味の「粘り強い守備」は健在だった。
フランスは昨季英プレミアで16得点を挙げた27歳FWマテタ、フランス1部で昨季19得点の33歳FWラカゼットの強力2トップが先発。7日にドイツ1部の名門バイエルン・ミュンヘン移籍が決まった司令塔MFオリズの3人が連係しながら変幻自在の攻撃を仕掛けてきたが、日本DF陣は体を張った守備を披露。GK小久保ブライアンも後半37分の大ピンチをビッグセーブで防ぐなど随所に好プレーを見せた。
試合後、前半25分に貴重な先制ゴールを決めた主将MF藤田チマは「押し込まれる時間が長かった中、負けなかったことをプラスに考えたい。優勝を目指して選手全員が全力を出し切り、戦うことができれば結果は見えてくると思います」とコメント。前向きな姿勢を崩さなかった。大会初戦のパラグアイ戦は、1週間後の日本時間25日午前2時キックオフ──。