介護
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白血病患者の在宅医療を開始「定期訪問プラス24時間365日、異変があればいつでも連絡を」
「おうちに帰ってきて困っていることはありますか?」(私) 「だるさがあったんですけど食事もお風呂もできているので大丈夫です」(患者) 「痛み止めのお薬(フェントステープ)で眠気はありますか?」(私) 「はい。普段から...
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生活にコミットすることでこれまで見えてこなかった問題点が明らかに
在宅医療を開始したことで、これまで見過ごされていた問題が明らかになることがあります。 そのひとつがポリファーマシー問題です。ポリファーマシーとは、多くの薬を飲むことで、薬の相互作用、飲み間違い、飲み忘れなどで引き起こされる有...
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測定不能なほどの高血圧…でも、お金がないから病院にかかれない
「要介護3で、3年間どこにも受診されていないようで、ケアマネさんもついてないんです」 地域包括支援センターから、こんな連絡があったのは、この春のこと。高血圧症と言語障害を患う、内縁の夫と暮らす90歳の女性が在宅医療を始められま...
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90歳のがん患者「長生きの家系なので治療しなくてもいいだろうって」
患者さんが自分の病気と向き合うという行為は、当然ながら患者さんにしかできません。健康だった時には想像もしなかったことに遭遇し、混乱したり悲嘆に暮れたりする日もあるでしょう。 またこれまでの人生を落ち着いて振り返り、自分の強さ...
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病院では難しかった細かいケアも自宅でなら思うようにできる
「現在入院中ですが、GWまではもたないと病院で言われています」 3月の中旬、ケアマネジャーさんから在宅医療の相談を受けました。 「訪問診療が決まれば退院して自宅に帰れるということで訪問診療を探しています。あけぼのさんにお...
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患者や家族はどういったことを希望されているか、何に不安を感じているか
在宅医療について、どのようなサービスを受けられるのかを知り尽くしている方は非常にまれ。希望して始められた方でもそうなのですから、なんとなく流れで在宅医療に……という方ではなおさらです。 ですから私たちは、患者さんやご家族と積...
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最期の時を飼い猫と一緒に過ごしたい…だから自宅を選ぶ
在宅医療を選択した患者さんの中には、自宅でペットを飼っている方が結構いらっしゃいます。実際に訪問先でさまざまな可愛いペットに出合うこともあり、動物好きなスタッフなどは訪問先で和まされることもしばしばです。 そんな家族の一員と...
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「死ぬ時は死ぬ時。新たな検査は嫌」患者さんの本心は…
基本的に患者さんの自宅に上がり込み、患者さんとご家族の生活の中に入り込まなければ成り立たない在宅医療は、患者さん側と診療所側の双方が十分に納得しあわなければ成立しません。 ですが患者さんの中には、なんらかの理由によりその気が...
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認知症の徘徊を防ぐ言葉がけのコツ「怒らず、叱らず、否定せず」
認知症は、初期から中期を経て、末期にいたります。この間、大体10年くらいです。初期2~3年、中期3~5年、末期3~5年くらいが目安ですが、個人差がとても大きくあくまでも目安にとどめておいてください。 米レーガン元大統領は、退...
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在宅医療は「片道16キロ圏内が望ましい」が規定だが例外もある
この冬、「急性骨髄性白血病」を患う70歳の女性が在宅医療を開始されました。息子さんご夫婦と同居。過去に乳がんの切除手術を受けたことがあります。最近、貧血が進行して通院が困難となり、在宅に切り替えたとのこと。白血病治療のための血小板・...
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なるべく楽に最期を迎えられるようお手伝いをしてもらいたい…末期がんの夫と暮らす妻の思い
「透析やめてからが大変になってくるのかなと自分では思うのですが、大丈夫でしょうか」(妻) 「大丈夫だと思います。ご不安なこととかはありますか?」(私) 昨年11月初旬のことです。自宅に伺った私たちにこう話しかけてきたのは...
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86歳心房細動の男性「悪化リスクはあってもできる限り家にいたい」
地域包括支援センターの紹介で、先日から私たち診療所が訪問するようになった86歳の男性。奥さまと2人暮らしで、心房細動と非結核性抗酸菌症を患っていました。心房細動は、心房といわれる心臓の上の部屋が小刻みに震え脈が不規則になり、動悸、息...
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90歳の男性患者「旅行にも温泉にも行きたい」自分のしたい楽しいことをしよう
「40歳くらいで糖尿病になって病気生活が始まったんです。次になったのが12年前で、多発性骨髄腫。狭心症、脊柱管狭窄症もあって、腰と心臓も悪いですね。あと3年前に胃から出血して倒れちゃって、輸血しました。生活の質に関わってくるのが胃腸障...
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会話を重ね、時間をかけて、在宅患者や家族の疑問に答えていく
「11月に母がコロナでお世話になったケアマネジャーさんに相談し、定期で訪問診療をお願いしたいと思いまして」 今年に入ってそんなご連絡をいただきました。伺ったのは、娘さんと同居する90歳の女性の患者さんのお宅。関節リウマチと高血...
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長く病院とは無縁だが急に体調を崩し慌てて「在宅」を開始するケースも
自分が病気になった時に在宅医療を実施するとして、そのタイミングはいつがいいのでしょうか? たとえ病気になったとしても、まだそれほど病状も進んでいない、自分の足で辛うじて通院できる場合は、やはり無理をしてでも通院することを選ぶ...
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時には病院で検査を受けながら、日常は自宅で過ごすケースも
在宅医療を始められる患者さんの中には、一時的に入院するレスパイト入院とは別に、大がかりな検査のための通院も並行して行う方もいらっしゃいます。 その場合でも、もちろん私たちはその患者さんの事情に合わせ、できるだけきめ細かくサポ...
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自宅で過ごす大切な時間を積極的に充実したものにしたい
日常生活を送る上で、必要最低限の行動(食事、排泄、入浴、更衣、移動など)を「ADL(Activities of Daily Living)といいます。これに似た言葉に「IADL」があります。 これはADLに(Instrume...
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自力で歩いての通院が「病気に打ち勝つ気概」の確認になっていたが…
先日、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を患う男性が私たちの在宅医療を始められました。75歳で1人暮らしの方です。 T細胞は、主に免疫機能を担っている血液の白血球の一種。末梢性T細胞リンパ腫とはその白血球の中のリンパ球に異常が...
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在宅でも「褥瘡」の治療は可能 形成外科的処置で壊死部分をかき出す
これまで通院で治療を受けてきたけど、ある時から自力での通院が難しくなり、自宅での療養に切り替えた、という方はかなりいます。 中には、主治医から入院を勧められた方もいます。それでも、在宅医療を選択した理由は、患う病気の状況、病...
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「自宅だから、自由に動ける」 諦めていたことにもチャレンジ
在宅医療を開始することになったきっかけや事情は、みなさんそれぞれ違います。一方で、一様に戸惑われることもあります。そのひとつが、「自分で選択する」ということ。 病院では、いわば病院のルールにのっとって生活がまわりますが、自宅...
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がんの末期に生じる痛みは「在宅」でもしっかりコントロールする
入院する病院から自宅へ移られ、在宅医療を開始される患者さんの中には、がんの末期といわれる状態の方も少なからずいます。 このがんの末期について、厚労省は「治癒を目指した治療に反応せず、進行性かつ治癒困難または治癒不能と考えられ...
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自宅にいきなり介護用ベッドは違和感あり まずは心の環境調整から
在宅医療を行う上で、大きな仕事のひとつに環境調整があります。 具体的には患者さんが病院から退院し、自宅療養を始める前に、療養に適した環境に整えることを意味しています。介護用ベッド、ポータブルトイレ、手すりなど、患者さんの様態...
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「こうしてほしい」「あれが不満」はケアマネや訪問看護師に相談を
在宅医療は患者さんが中心の医療だといえます。それは入院とは違い、患者さん自身がご自宅でありのままの姿で過ごすことを目指すものだからです。私たちは、各患者さんやご家族が抱えるさまざまな価値観、思いを尊重し、寄り添い、具体的な要望があれ...
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一人暮らしだけど一人じゃない 愛する猫と最期まで過ごしたい
余命を宣告された。残された時間を、病院ではなく自宅で過ごしたい--。こう言って、在宅医療の相談に来られる方は珍しくありません。大切な家族と共に過ごしたいという方もいれば、一人暮らしの方もいます。 肝細胞がんを患う75歳の男性...
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大好きな炊きたての白いご飯を少しでもいいから食べたい
最近いらっしゃった患者さんは、奥さまと2人暮らしの85歳の男性。骨髄異形成症候群を患っていらっしゃいます。この病気は、血液細胞のもとになる造血幹細胞に異常が起き、正常な血液細胞がつくられなくなるというもの。 貧血と血小板減少...
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一時的な入院で筋力が著しく低下した90歳…自活生活に戻れるか?
最近、低ナトリウム血症と頭部外傷を患う90歳になる方が私たちの診療所で在宅医療を開始されました。お一人暮らしの女性です。 低ナトリウム血症とは、なんらかの原因で体内の水分量とナトリウム量のバランスが崩れ、血液中のナトリウム濃...
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がんの治療は病院で、貧血の治療は在宅で…使い分けも可能
在宅医療を利用する患者さんはさまざまな事情を持っています。病状や年齢によってもいろいろなケースがあり、すべての治療を在宅医療が担当する場合もあれば、ある部分は病院、ある部分は在宅、と分担する場合もあります。 最近、私たちの診...
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すべて自分でやろうとしない 利用できるサービスは利用を
まだ家族に療養が必要な患者はいないけど、いずれは家族の誰かが医療サービスを受けることになるかもしれないと、将来を心配されている方は多いはずです。しかしほとんどの方は明確なイメージを持たぬまま、ただ漠然とした不安だけを抱え、それでも心...
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「幸せな最期」を迎えるためにはどうすればいいのか?看取りの名医が指南
人は誰しも安らかな最期を望む。しかし、人の死に立ち会った経験がなかったり知識がなければ、勝手な思い込みで大事な人を最期まで苦しめることにもなりかねない。年間200人超の看取(みと)りを行う「しろひげ在宅診療所」(東京・江戸川区)の山...
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「健康寿命」とは「要介護年齢」ではない
「高齢者」の年齢を引き上げるのはいいとしても、本当に70歳まで、さらに75歳まで、働き続ける体力や気力はあるのでしょうか。 こうした議論で、必ず引き合いに出されるのが「健康寿命」です。厚生労働省によれば、「健康上の問題で日常生...