大相撲
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一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」
一に稽古、二に稽古、三、四がなくて五に稽古である。 5月場所で初賜杯を掴んだ大の里(23)。昨27日、所属する二所ノ関部屋で行われた一夜明け会見では「実感が湧いた」と笑顔を見せ、「上に上に駆け上がりたい」と今後の抱負を語った...
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“ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念
初土俵から所要7場所、史上最速優勝を成し遂げた新小結大の里。本来、大関への昇進目安は「三役で3場所33勝以上」のため、今場所がその起点ということになる。しかし、その目安はとっくの昔に形骸化。来場所の成績次第で大関昇進の可能性は十分あ...
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新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化
担当記者らが「来場所は大関昇進に向けての……」と聞けば、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「それはまだわかりませんが」と慎重に答える。それでも報道陣は「雰囲気やムードが盛り上がってくれば……」と食い下がり、高田川部長は再度、「それは...
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大関琴桜が平幕相手に“セコすぎ相撲”で自身の首絞める…「横綱にして大丈夫?」と昇進見送り懸念
満員の国技館が静まり返った。 3敗4敗の力士がひしめき合って賜杯争いを繰り広げる混沌の5月場所。24日、何とか3敗をキープしたものの、ファンをガッカリさせたのが大関琴桜(26)である。 相手はこの日が大関初挑戦となる...
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優勝圏内に11力士も…琴桜は今場所勝たなきゃいつ勝つの? ライバルことごとく不在の大幸運
ここまでお膳立てが整っているのだから、「大関の責任を果たせませんでした」は通らない。 突出した力士がおらず、どんぐりの背比べが続いている大相撲。昨23日は2敗で単独トップだった湘南乃海に土がつき、3敗4人、4敗7人と、優勝圏...
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2敗キープで5月場所単独トップ 湘南乃海が捨てた「四つ相撲」へのこだわり
素質を考えれば、幕内下位でウロウロしていい力士ではない。 22日、前頭10枚目の湘南乃海(26)が同16枚目の宝富士との2敗対決に勝利。結びの一番で、同じく2敗をキープしていた大の里が豊昇龍に敗れ、湘南乃海が一躍、単独トップ...
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5人の2敗力士は戦々恐々…夏場所混沌V争いのカギ握る「無冠の帝王」充電100%で帰還
手ごわい男が土俵に帰ってきた。昨20日の大相撲5月場所9日目、結びの一番で大関・豊昇龍を破った元大関の高安(34)だ。今場所は初日から2連勝したものの、3日目から腰痛で休場。再出場一発目の土俵だった。 立ち合いでなかなか手を...
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ケガやコロナだけが理由ではない…伊勢ケ浜部屋の所属力士41人中、約半数が休場のワケ
角界一の大所帯部屋で何が起きているのか。 昨19日の8日目、伊勢ケ浜部屋の十両・伯桜鵬が、新型コロナに感染して休場。4日目から休場していた幕下の松井はこの日から再出場したものの、2日から休場した横綱照ノ富士や尊富士などのケガ...
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また負けて1勝5敗で陥落危機…カド番の大関・霧島が「3日目から取材解禁」したワケ
望みは名古屋に託す、か。 今場所カド番の大関霧島(28)は17日、結びで王鵬と対戦。引き落としであっけなく土俵に両手をつく姿に大関の面影はなく、これで1勝5敗の崖っぷち。あと3敗で負け越し、大関陥落である。 とはいえ...
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時疾風秀喜 東農大卒業寸前に鎌首もたげた「相撲熱」宮城県出身27年ぶり新入幕
迷いに迷った末、プロの門を叩いた。 幼少期から地元の相撲道場に通っていたが、同時にバレーボールやサッカーにも熱中。相撲自体はそれほど好きではなかったという。 それでも素質を強豪・東農大関係者に見初められ、中学では相撲...
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小結・大の里 小細工せず真正面から相手に当たって攻める"豪快相撲"で親方衆の支持拡大
まだ大銀杏も結えないのに、堂々たる相撲ぶりである。 16日、小結大の里(23)が大関霧島を撃破。立ち合いで左上手を許したものの、すぐさま右下手を取るや、横から回り込もうとする大関に対し、体格を生かして寄り続け、最後は寄り倒し...
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夏場所4日目は霧島が自滅であるぞ「悪夢の2022年」超え…番付上位と下位の力量差もはや皆無
1横綱4大関の全滅で始まった5月場所。2日目に2人が休場し、3大関と頭数は減ったものの、それでも上位全員が安泰だった日はない。 15日の4日目は霧島(28)が自滅した。大栄翔に押し相撲で徹底抗戦し、体を反転させた相手がそのま...
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一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで
昭和以降初となる、初日の1横綱4大関の全滅からわずか一夜。横綱と大関ひとりが土俵から姿を消した。 5月場所2日目の昨13日、横綱照ノ富士(32)と大関貴景勝(27)が相撲協会に休場届を提出。診断書には照ノ富士が「左肋軟骨損傷...
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琴桜に「中途半端」の指摘…素材は一級品のサラブレッドに欠けているもの
12日に初日を迎えた大相撲5月場所。先場所、110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士は休場となったものの、苛烈な賜杯争いが予想される。果たして、誰が頂点に立つのか。優勝候補力士の抱える強みや課題を追った。 ◇ ◇ ◇ ...
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大の里は気合十分! 4月に発覚した未成年力士へのアルハラ&パワハラ疑惑もどこ吹く風
12日に初日を迎えた大相撲5月場所。先場所、110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士は休場となったものの、苛烈な賜杯争いが予想される。果たして、誰が頂点に立つのか。優勝候補力士の抱える強みや課題を追った。 ◇ ◇ ◇ ...
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“朝青龍の甥っ子”豊昇龍が捨てるべき「強すぎるケレン味」…安易な投げ技、変化に頼らず勝てるのか
「朝青龍の甥」として評判になってから数年。将来の横綱として期待されながら、決め手に欠く場所が続いている。 今場所も初日、熱海富士に敗れると、2日目も阿炎と対戦し、連敗中だ。 5月場所が大関5場所目。負け越しが一度もない...
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欧勝馬出気は朝青龍のコネで来日 “攻めのはたき込み”を可能にするレスリング仕込みの低体勢
大相撲にはさまざまな決まり手があるが、「はたき込み」ほど物議を醸すものはない。 両の手のひらで相手を上からはたき付け、土俵に這わせるのが目的の技。相手が落ちなければ、懐に呼び込んでしまい、一転不利になるもろ刃の剣でもある。苦...
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尊富士は当然の休場…伊勢ケ浜親方が学んだ「照ノ富士 強行出場」の教訓
「まだ治っておらず、四股も満足に踏めない状態。(本場所に)出ても無理だ」 こう話す師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)にとっても、無念だろう。 9日、先場所を制した尊富士(25)が、5月場所(12日初日)の休場を表明した...
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「陛下にもっと近くでご覧に入れたかった」春日野理事長の皇室への思いは遠い昔か
2020年初場所14日目、天皇ご一家は即位後初めて大相撲を観戦された。直後にコロナ禍が始まり、今のところこれが令和唯一の天覧相撲となっている。日常が戻り、今年初場所はそろそろ……と期待する日本相撲協会関係者が多かったが、実現していな...
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琴ノ若が祖父と同じ「琴桜」に改名…歴代ワースト2位“在位8場所”短命横綱超えの課題
半世紀ぶりにその名が番付に刻まれた。 30日、大相撲5月場所の番付発表があり、大関琴ノ若(26)が元横綱の祖父と同じ、琴桜に改名。今後は「大関・琴桜」として、綱とりに挑むことになる。 琴桜のしこ名が番付に掲載されたの...
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横綱照ノ富士の憂鬱…辞めるに辞められず、後進育てつつ騙し騙し土俵に立ち続ける重責
人は「休場しても給料が貰えるからいいね」なんて言うけれど――。 26日に行われた水戸巡業。横綱照ノ富士(32)が、今巡業で初となる取組に参加し、大関霧島と数番、相撲を取った。 両膝に腰痛と、力士としては致命的なバクダ...
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元大関朝乃山が巡業でまた負傷…不祥事から復帰以降は故障続きで「禊」ますます遠のく
約半年ぶり、通算3度目の無念である。 元大関の朝乃山(30)が昨25日の木更津巡業で負傷。右膝の靭帯を痛め、全治3週間という。 昨年8月の夏巡業で右足の親指を痛め、10月の秋巡業では左ふくらはぎを故障。そして今回と、...
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「教わったことをすぐ覚えちゃうのがすごいネ」師匠の元関脇高見山が驚いた曙の本当の強さ
元横綱の曙太郎さんが亡くなった。身長2メートル、体重200キロを超す巨体と突き押し、のど輪の破壊力はずっと語り継がれるだろう。 だが、それだけで序ノ口から18場所連続勝ち越しの歴代1位記録や、同期の「若貴」より早い大関、横綱...
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二所ノ関部屋・大の里が未成年に飲酒強要疑惑…相撲部屋のイジメは永久になくならないのか?
22日に相撲協会が明らかにした、大の里(23)の未成年との飲酒問題。大の里は十両だった昨年9月、未成年と知りながら同じ二所ノ関部屋の幕下以下の力士と酒を飲み、これが師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に発覚。協会に報告し、師弟ともど...
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【追悼】曙太郎(下)仕掛け人が明かす「K-1」に電撃転向した3つの理由と貴乃花への絆
K-1プロデューサーだった谷川貞治が、2003年晩秋、東関部屋の部屋付き親方だった曙を突如訪ねたのは、以前日刊ゲンダイで連載していた「大晦日の真実」で詳述したように「大晦日にボブ・サップと戦ってほしい」という希望があったからである。...
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【追悼】曙太郎(上)希代の名横綱なのに敵は土俵の外にいた…師匠・東関親方との対立も深刻
2024年4月、第64代横綱の曙太郎が他界した。享年54。以前から闘病中だったことはあまねく知られているが、突然の訃報にファンも関係者も驚いたに違いない。筆者の脳裏をまずよぎったのは、26年前の挿話である。 1998年2月に...
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横綱・照ノ富士の「しんどい腰」は爆発寸前…今は“犬猿の仲”白鵬どころじゃない
「腰がしんどいので、休むわけにはいきませんか」 そんな“弱音”を吐くほど、腰の状態は限界に近いという。 15日に行われた靖国神社奉納相撲。横綱照ノ富士(32)は2022年11月に生まれた長男の照務甚くんとともに、土俵入...
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外国出身初の横綱・曙さん死去 相撲道追究した栄光と挫折
またひとり、偉大な横綱がこの世を去った。 昨11日、相撲協会は第64代横綱・曙太郎さんが4月上旬に死去していたことを発表。享年54歳だった。 1969年、米国ハワイ州オアフ島出身。日本国籍を取得する前は「チャド・ロー...
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曙太郎さん死去「最新型ベンツに乗る貴乃花を見て頭に血が上り…」生前に語っていた若貴への強烈ライバル心
元横綱の曙太郎さんが心不全のため4月上旬に亡くなっていたことが発表された。54歳。史上初の外国出身横綱として角界の歴史に名前を残した曙さんは生前、日刊ゲンダイのインタビュー企画に登場。2011年10月の連載コラム「私の秘蔵写真」では...
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「財団法人の責務を果たすことが第一の相撲協会のなす仕事」70年前の国会で第10代佐渡ケ嶽親方が激しく批判
大相撲の不祥事や日本相撲協会のあり方については再三、国会でも取り上げられてきた。法制度の裏付けがない「国技」を名乗ることが問題視され、内閣総理大臣杯の名義使用停止を求める質問が出たこともある。 1957年4月の衆議院文教委員...