大相撲
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「夢に相撲が出てきて目が覚めるんすよ」曙が見た新大関全休の奈落
名古屋場所はせっかく東西にそろった大関が、2人とも不在で初日を迎えた。場所前に貴景勝が両膝のけがで休場を決断し、秋場所はまたかど番になる。初日の9日朝には新大関霧島が右肋骨のけがで休場届を出し、4日目から出場する苦しい登場となった。...
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横綱・照ノ富士のヒザは連続出場に耐えられず…翔猿に金星献上、連敗黒星先行で無念の休場
無念の休場である。 12日、横綱照ノ富士が休場を発表。3日目の時点で1勝2敗と黒星が先行したのみならず、11日は翔猿に翻弄され、金星を献上する始末だった。 両者の攻防は1分近い熱戦。つかまえたい横綱に対し、翔猿は横に...
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伯桜鵬哲也「令和の怪物」の落とし穴…相撲技術はベテラン並みもパワー不足がネック
名前を聞いてピンとこなくても、改名前の「落合」のしこ名を聞けば思い当たるファンも多いのではないか。 相撲強豪校の鳥取城北2、3年時に高校横綱に輝き、学生・社会人関係なく相撲日本一を決める全日本選手権では8位。高校卒業後はすぐ...
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大関候補3人が白星発進も豊昇龍の左手に土? 名古屋場所初日「疑惑の判定」なぜ起きた
誰もが納得できる軍配ではなかった。 新大関候補の関脇3人が揃って白星発進となった9日の7月場所初日。正代を押し出した大栄翔(29)には異論を挟む余地がないものの、あと2人の取組は“疑惑”の目を向けられかねない判定だった。 ...
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激戦必至の名古屋場所で3関脇を迎え撃つ横綱の覚悟 大関トリプル昇進どころか全滅もあるぞ
灼熱の名古屋を制するのは誰か。 7月9日に初日を迎える大相撲名古屋場所。真夏の開催とあって体調管理が難しく、3月の大阪場所と並んで「荒れる場所」と呼ばれている。昨年も平幕の逸ノ城が初優勝。2020年もケガと病気で序二段まで落...
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「相撲が正しい方へ行かないんだ」北の湖の不満も押し切った栃若の“おま言う”改革
名古屋場所が7月9日に始まる。新大関霧島の登場もあってにぎわいそうだが、今の大相撲人気がどこからくるのか、まだよく分からない。 立ち合いに待ったをした力士が、正面の審判長にペコンと頭を下げるのがかわいいというファンもいる。い...
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暑い名古屋の稽古場で弟子を引き締めた「鬼流」二子山親方の活
駆け出しの頃に通った相撲部屋で、今も同じ場所で同じ部屋が続いているのは、もう出羽海部屋と春日野部屋くらいしかない。地方場所も同様で、1980年代後半あたりから、貸してくれる寺が減るなどの事情で、宿舎の移り変わりが激しくなっていった。...
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小兵の元幕内・石浦が引退会見で語った「下半身不随になるのは嫌なので」の重み
健康に勝るものはない。 7日に、引退会見を行った元幕内の石浦(33)。平幕だった昨年3月場所で頚椎を負傷。以後、7場所連続全休の末、5月場所後に引退。今後は「間垣親方」として宮城野部屋の部屋つきになる。 会見では、「...
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石浦が引退で「間垣」襲名…内弟子にしていた元横綱・白鵬ジワリ勢力拡大の予感
1日、宮城野部屋の石浦(33)が引退し、「間垣」の親方株継承が決まった。 石浦は当時現役だった横綱白鵬(現宮城野親方)の内弟子として、2013年に初土俵。172センチ、98キロという力士らしからぬ筋骨隆々の体形で奮闘したもの...
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豊昇龍が北青鵬を攻略した叔父・朝青龍譲りの「まわし切り」
夏場所は4場所連続休場明けの横綱照ノ富士が優勝し、大関陣は貴景勝がかど番を脱して霧馬山改め霧島の昇進も決まるという、日本相撲協会にとっては最良の形で終わった。 上位だけでなく若手も注目された。入幕2場所目、21歳の北青鵬は身...
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霧馬山改め新大関・霧島が本紙に語っていた「短命阻止防止策」
当然、新大関にも懸念と期待が相半ばする。 5月31日、日本相撲協会からの使者を迎え、大関昇進伝達式に臨んだ霧馬山(27)。「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた後には、ビッグなサプライズもあっ...
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第2次「白鵬vs稀勢の里」戦争勃発! 有望弟子めぐり“代理戦争”の様相、協会内でも出世争い
元横綱白鵬(38)が師匠を務める宮城野部屋に、「怪物」の異名を持つ落合(19)という力士がいる。鳥取城北高時代に高校横綱、実業団でも実業団横綱に輝き、幕下15枚目格付け出しで入門。 入門3場所目となった先の5月場所は十両で1...
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横綱・照ノ富士 優勝より厳しい親方株争奪戦…2年後が継承のタイミングも取得は至難のワザ
土俵の中でも外でもライバルだらけだ。 5月場所を自身8度目の優勝で飾った横綱照ノ富士(31)が29日、一夜明け会見を行った。 昨年11月に長男が誕生。母国の英雄、チンギス・ハーンの幼名にちなんだ照務甚(てむじん)と名...
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3場所全休から復活V!横綱・照ノ富士に“白鵬化”の心配なし ヒザの負担減らす「閂」で鬼に金棒
相手の両腕を自身の両腕で抱えた体勢を「閂(かんぬき)」という。今場所、この相撲で自身8度目の賜杯を手にしたのが、横綱照ノ富士(31)だ。 昨年9月場所以来、4場所ぶりの出場で、14日目に優勝を決めた。3場所全休の横綱が優勝す...
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朝乃山は三役以上に連敗で無念の3敗目…現状維持では大関復帰も危うい?
対策実らず、である。 前頭14枚目ながら、26日の13日目に横綱照ノ富士と対戦した朝乃山(29)。今場所の優勝争いを大きく左右する一番だったが、しかし、過去5戦5敗と合口の悪い相手に完敗である。 ともに右四つを得意と...
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夏場所11日目は若元春と大栄翔に明暗も…あるか「2場所で3人」の大関昇進ラッシュ
大関候補2人の明暗が分かれた昨24日の夏場所11日目。いずれも29歳の関脇コンビ、若元春と大栄翔が対照的な取組を見せた。 若元春は204センチ、185キロの北青鵬と対戦。互いに四つに組んだまましばらく膠着し、じわじわと若元春...
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1敗キープ朝乃山を待つ本当の試練…上位陣に力を発揮できるか、賜杯争い絡み“割り崩し”も
横綱照ノ富士と並んで1敗をキープしている朝乃山(29)。23日は前頭9枚目の平戸海と対戦し、はたき込みで勝利。11日目の24日は同6枚目で8勝2敗の明生と当たることになった。 9勝1敗で賜杯争いのトップタイとはいえ、朝乃山は...
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貴景勝6勝目も「勝ち越したら休場」なら延々続くジリ貧…カド番脱出優先の“落とし穴”
真っ向正面からの電車道──久々に“らしい”相撲で勝った。 今場所カド番の大関貴景勝(26)が8日目の21日、元大関の正代を突き出して6勝目。立ち合いから自慢の当たりで吹っ飛ばすと、そのまま突き押しで一直線だった。 と...
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栃ノ心が“ジェットコースター”の土俵人生に幕…「ケガ↔陥落↔返り咲き」繰り返した17年
苦労人の元大関が引退を発表した。 怪力で鳴らしたジョージア出身の栃ノ心(35=東十両5枚目)が、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と会見を行い、「自分の力が出せず、相撲を取るのが怖くなってしまいました」と土俵に別れを告げた。...
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「自分で昇進ムードを盛り上げなくちゃ」千代の富士時代から様変わりした稽古総見の意義
夏場所が14日に始まった。3場所連続全休明けの照ノ富士をはじめ注目力士が多く、中でもかど番で初日を迎えた大関貴景勝、大関昇進に挑む霧馬山の土俵は、番付に欠かせない大関の存在を左右するだけに目が離せない。 場所前の4日、横綱審...
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横綱・照ノ富士が両ヒザ負傷中も3連勝!冷静沈着な「攻めダルマ」に徹しているのが奏功
手負いだからこそ強い──。 横綱照ノ富士(31)が初日から3連勝。4場所ぶりの出場だが、ブランクを感じさせない相撲を取っている。 16日の相手は遠藤。立ち合いで当たると、相手をいなして体を半回転させてからの突き押し。...
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幕内復帰で初日から2連勝も朝乃山はやはり“理想主義者”…追い求めすぎに落とし穴あり
今場所、返り入幕を果たした朝乃山(29)は36歳のベテラン・妙義龍と対戦。立ち合いで右を差すと、左上手も掴んで引き付けてから寄り切り。右四つを得意とする朝乃山の本領発揮だ。 これで初日から2連勝。それでも本人は「まだ2勝した...
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横綱・照ノ富士が4場所連続休場から復帰…元大関・正代に辛勝発進は吉か凶か
大歓声が悲鳴に変わりかけた。 途中休場した昨年9月場所以来、4場所ぶりに出場した横綱照ノ富士(31)。満員の観衆の前で横綱土俵入りを披露し、結びの一番で元大関の正代と激突した。 が、立ち合いで簡単に吹っ飛ばされると、...
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関脇・大栄翔の大関とり「2場所22勝」で現在“リーチ” 平幕での成績が起点でも問題なし?
大関ダブル昇進となるか。 14日初日の大相撲5月場所。注目は途中休場した昨年9月場所以来、4場所ぶりの出場となる横綱照ノ富士や、霧馬山の大関とり。2021年5月場所以来の幕内復帰となった元大関の朝乃山など、話題は多い。 ...
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カド番大関・貴景勝に相手力士“忖度の毒”が…稽古総見8勝3敗「四つ相撲勝ち」に潜むワナ
関脇霧馬山の大関とりが話題になっている大相撲5月場所。もうひとり、注目されているのが、カド番大関の貴景勝(26)だ。 先場所は左ヒザを痛めて途中休場し、3勝4敗8休。ケガも多く、カド番は前回の大関時代も含めると6回目である。...
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元関脇・逸ノ城と湊親方の“歪んだ師弟関係” 幕内復帰直後の電撃引退、会見で目も合わさず
「腰の状態が(悪い)。歩くのも横になるのもしんどい」 そう言った力士は普通に歩いて会見場に入り、歩いて去っていった。 去る4日、元関脇逸ノ城(30)が電撃引退。引退届を提出した直後に引退会見という、あまりの手際の良さだ...
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照ノ富士が分け与える「大いなる財産」…横綱が他一門の力士にも熱心に指導のナゼ
残された時間と土俵はあまりに少ない。 もっか4場所連続休場中の横綱照ノ富士(31)。ここ最近、話題になっているのが他の部屋に所属する力士への指導だ。 26日は時津風部屋に出稽古に赴き、居合わせた元大関コンビの朝乃山、...
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反則適用第1号となった若羽黒の言い分「まげを引っ張っちゃいけないなんて、知ってますよ」
1955年5月、大日本相撲協会(当時)は公認相撲規則を制定し、協会組織に関する規定をはじめ土俵規定、力士規定、決まり手などを定めた。 審判規定には禁じ手として「握り拳で殴ること」「目または水月(みぞおち)等の急所を突くこと」...
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大の里の由来はしこ名の常道 歴史に刻まれた「貴」の文字が物語る角界の盛衰
日体大時に2年連続アマチュア横綱となり、元横綱稀勢の里の二所ノ関部屋へ入門した中村泰輝のしこ名が大の里と決まった。師匠の現役時代に候補だったしこ名だという。中村は年寄名跡にあるため力士に使えないので、本名で取れない事情もあった。 ...
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横綱・照ノ富士が伊勢神宮奉納土俵で「出場」宣言も…5月場所は出るも地獄、休むも地獄
昨年9月の途中休場に始まり、もっか3場所連続全休の横綱照ノ富士(31)。2日の伊勢神宮奉納土俵入りで久々に綱を締めると、「できることを精いっぱいやって5月場所に臨みたい」と話し、ファンに対しても「頑張るので待っていてください」と、宣...