大相撲
-
美ノ海が克服した実弟・木崎海「負傷引退」のトラウマ 17年ぶりの琉球幕内力士に
無念にも道半ばで引退した弟の分まで、出世できるか。 沖縄の相撲一家に生まれ、物心ついたときから土俵に慣れ親しんだ。幼少期から中部農林高で監督を務めるおじに鍛えられると、相撲留学した鳥取城北では、3年時に、沖縄県勢として初めて...
-
相撲協会が気を揉む大関・豊昇龍の“朝青龍化”…1分半にらみ合い審判部から「注意」
偉大なる叔父さんが乗り移ったのか。 16日に平幕の豪ノ山と対戦した大関豊昇龍(24)。行司の「待ったなし!」の声がかかり、豪ノ山は腰を沈めて片手をついたが、豊昇龍は相手が両手をつかなかったことが気に食わなかったのか。そんきょ...
-
大関・貴景勝痛恨の黒星…V逸なら「問答無用」で横綱昇進見送り、先場所の成績が“枷”に
痛恨の1敗である。 ■明生に痛恨の1敗 今場所、綱とりがかかっている大関貴景勝(27)は初日から3連勝。しかし、4日目に落とし穴が待っていた。立ち合いから明生を突き押しで攻めるも、押し切れず苦戦。前に出たところをかわさ...
-
朝潮の「あしたは思い出の一番にしたい」は角界の掟破り 願いは黙っていれば実現した
2日に67歳で亡くなった元大関朝潮、先代高砂親方の現役引退は1989年春場所だった。前場所は8勝でかど番を脱したが、大関在位36場所目の33歳で迎えたこの場所は初日から4連敗した。 その夜、朝潮は報道陣に引退の意思を明らかに...
-
大関霧島は実力なら「次期横綱候補」一番手 突き押しの阿炎をパワーで真っ向正面から粉砕!
押し相撲の力士を「押し相撲」で真っ向正面から粉砕した。 2日目の結びの一番で対戦した大関霧島(27)と、小結に復帰したばかりの阿炎。阿炎は立ち合いで得意のもろ手突きを繰り出し、一気に仕留める――というハラだったのだろう。しか...
-
大関・貴景勝はなぜ嫌われる? 綱とりへ白星発進も周囲は冷え切ったムード
12日に初日を迎えた大相撲11月場所。本来なら先場所を制した大関貴景勝(27)の横綱昇進の話題で持ちきり──のところだが、週末から激変した気温と同じくらい綱とりムードは冷え切っている。 12日発売のスポーツ紙6紙中、貴景勝の...
-
新入幕の狼雅は「白鵬杯」の看板を見て運命が変わった 外国人力士として初の高校横綱に
モンゴル人の父とロシア人の母を持ち、ロシア連邦を構成するトゥバ共和国出身。子供の頃はロシアで警察官になるのが夢だったが、中学時代に父の祖国、モンゴルに移住。レスリングや柔道などに励み、常にトップクラスの成績を残していた。 そ...
-
また休場…横綱・照ノ富士の「引退」は大関・貴景勝の綱取り次第
また、である。横綱照ノ富士(31)が九州場所(12日初日)を休場することが9日、決まった。 途中休場した7月の名古屋場所で腰痛が悪化。その後、腰椎の一部を骨折していたことが判明、伊勢ケ浜親方によると、腰の状態は思わしくないと...
-
「大ちゃん」元朝潮が急逝…手負い朝乃山の背中を押す亡き師匠の「前に出る相撲を取れ」
3日夜、前高砂親方の元大関朝潮が小腸がんで急逝したことが明らかになった。67歳の若さだった。 本名は長岡末弘。横綱昇進こそかなわなかったが、183センチ、183キロの大きな体で愛嬌もあり、ファンから「大ちゃん」と親しまれた大...
-
増位山の極意に見る技の奥深さ「内掛けは相手が警戒した方が決まりやすい」
相撲界には「前まわしを取ったら自分の手を拝め」「上手出し投げはあごで打て」「差し手の方へ斜めに寄れ」など、数々の定石が受け継がれている。そうした言葉を、親方から弟子へのアドバイスや取材の中で聞けた時は、その道の人にしか分からない奥深...
-
朝乃山ぶつかり稽古での負傷は準備不足か、巡業ブランクか…広島で左足ケガ、肉離れの恐れ
本人も驚いただろうが、相手もびっくりしたに違いない。 28日の広島での巡業で、朝乃山(29)が左足を負傷。肉離れの疑いもあるという。 気になるのが、ぶつかり稽古中のケガということだ。朝乃山は受ける側ではなく、錦木にぶ...
-
「自分より小さかったはずの富士錦関が…」入門前の富士桜もだまされた新弟子勧誘あの手この手
日本相撲協会は、新弟子検査で「身長167センチ、体重67キロ以上」の基準に満たなくても、運動能力検査をパスすれば合格させることにした。事実上の体格基準撤廃であり、志願者不足に悩む協会の現状を表している。小よく大を制するのが相撲の醍醐...
-
気鋭の熱海富士が「無事是名馬」を貫くカギ 故郷焼津への凱旋巡業で大声援浴びる
12日の大相撲焼津巡業で、故郷への凱旋を果たしたのが、9月場所を盛り上げた熱海富士(21)だ。 さすがに焼津市出身の兄弟子・翠富士のそれには及ばなかったものの、同じく静岡県熱海市出身の熱海富士も大きな拍手と声援に包まれた。 ...
-
「朝青龍にあれをやめさせたらおかしくなる」熱海富士にも通じるルーティンの功罪
右足で仕切り線をはいた後、体を揺すりながら左右の足で8回、9回と足場をならす。秋場所を沸かせた熱海富士の立ち合いの「ルーティン」だ。 そんな言葉がない時代から、多くの力士やスポーツ選手には集中力を高めるためのしぐさや所作があ...
-
大相撲新弟子検査の「体格基準」を事実上撤廃…苦肉の策“質より量”で懸念されること
「新弟子の確保は急務だし、門戸は広がるが……」(ある親方) 来年1月からの新弟子検査で、従来の体格基準を事実上撤廃することが28日、明らかになった。 現在は「167センチ、67キロ以上」が足切りライン。改定後はこの数値...
-
9月場所を牽引した熱海富士 急成長の秘訣と気になる土俵での“問題行動”
9月場所を引っ張った最大の功労者と言っても過言ではない。 賜杯こそ逃したものの、11勝4敗で敢闘賞を受賞した熱海富士(21)。11日目まで1敗をキープし、千秋楽も単独トップの3敗。朝乃山に負けたことで4敗に後退し、ここでよう...
-
大関・貴景勝の4度目Vに批判殺到!優勝決定戦で平幕相手に「小細工&注文相撲」の愚策
《貴景勝、勝つことよりも大事なことありますよ!》《まったく失望した》《まだ、負けた方がマシだった》 大関・貴景勝(27)の自身4度目の優勝をめぐって、ネットでは賛否が渦巻いている。 24日の千秋楽、優勝決定戦で21歳の...
-
満身創痍なのに…横綱・照ノ富士「11月待望論」が浮上する9月場所の超低レベル
現在行われている大相撲9月場所は、初日の時点ですでにチケットが完売。客入りが9割前後で出す「満員御礼」とは異なり、全日程「満員札止め」である。 しかし、肝心の相撲内容はそれに見合ったものかどうか。多くのファンが期待していたで...
-
「相手にまわしがないと思いなさい」栃木山から今に伝わる春日野部屋のおっつけ
両国国技館内の相撲博物館で「栃木山・栃錦と春日野部屋」展が開かれており、秋場所の来場者らでにぎわっている(12月14日まで)。部屋の祖である栃木山と栃錦、栃ノ海の3横綱に現師匠の関脇栃乃和歌のほか、1997年夏場所新入幕の栃乃洋(現...
-
豊昇龍あと2敗で来場所カド番…悩める新大関に同郷の元横綱がエール「学んで強くなって」
「新大関が苦しんでいますね」 こう話すのは、元横綱の鶴竜親方だ。 霧島、貴景勝が勝利し、3大関安泰となるかと思われた18日。しかし、結びの一番で豊昇龍(24)が琴ノ若に敗れ、これで3勝6敗。あと2つ負けたら来場所カド番...
-
豊昇龍に敗れ3大関に全敗…元大関・朝乃山を今場所苦しめる“小さな重傷”
大関復帰の前に、三役返り咲きも危うくなってきた。 3大関が揃って白星を挙げた昨15日の9月場所6日目。そのひとり、豊昇龍に敗れたのが元大関の朝乃山(29)だ。 得意の右四つの体勢になり、盤石かと思われたものの、攻め込...
-
3大関ペロリ!北勝富士の「臥薪嘗胆」 先場所の優勝決定戦でなめた“苦杯”が快進撃の糧に
なめた苦杯の分だけ強くなっている。 前頭筆頭の北勝富士(31)が12日、大関霧島を撃破。初日は貴景勝、2日目は豊昇龍と、3日連続で今場所最上位の3大関をすべて平らげてしまった。 【写真】この記事の関連写真を見る(12枚...
-
霧島は連勝、豊昇龍は初黒星…新鋭2大関が2日目明暗も「地位が人を育てる」は本当か?
今後の土俵を背負っていく2人であることは間違いない。 横綱照ノ富士の休場もあり、今場所、力士の先頭に立っている霧島(27)と豊昇龍(24)の新鋭2大関。この両者、場所前は元横綱・武蔵丸(現武蔵川親方)にスポーツ専門誌「Num...
-
豊昇龍・霧島の大関コンビが白星発進 休場中の“先輩”横綱・照ノ富士もホッと安堵?
休場中の横綱もほっとひと息──かもしれない。 10日の初日は、豊昇龍(24)、霧島(27)の大関コンビが揃って白星発進した。 【写真】この記事の関連写真を見る(12枚) 7月場所を制し、新大関として臨んだ豊昇龍...
-
照ノ富士が腰の手術に踏み切れないワケ…9月場所も休場で横綱昇進後は7度目
ここまでは誰もが予想していたことだ。 横綱照ノ富士(31)が10日初日の大相撲9月場所を休場することが8日、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の口から明かされた。 【写真】この記事の関連写真を見る(12枚) 原...
-
錦戸部屋が危機的な状況に…部屋付き千田川親方が突然退職で角界騒然、今後どうなる?
そして1人だけとなった。 日本相撲協会は7日、錦戸部屋の部屋付きだった千田川親方(元小結闘牙=49)が退職したことを発表した。 【写真】この記事の関連写真を見る(12枚) 定年ではない親方の突然の退職に角界も騒...
-
「『湖』を『うみ』と読ましてもええんか」師匠の思いと弟子の力で読ませるしこ名
元横綱北勝海の八角親方が2日に両国国技館で還暦土俵入りを行った。東の花道に姿を現した時に観客から「北勝海!」の掛け声が飛び、「ジーンときた」という。しこ名で呼ばれるのは引退相撲以来だろうか。 【写真】この記事の関連写真を見る(...
-
伯桜鵬が左肩手術決断で9月場所休場…“令和の怪物”復帰は最短でも「来年3月場所」以降
復帰まで長い道のりとなりそうだ。 4日、宮城野部屋の伯桜鵬(20)が、9月場所(10日初日)を休場すると明かした。理由は8月31日に行った左肩の手術で、全治は未定。幕内デビューとなった7月場所でいきなり優勝争い、11勝を挙げ...
-
“令和の怪物”伯桜鵬は左肩のケガで夏巡業全休…9月場所休場して手術か? 本人にはためらい
「若いからこそ手術してもいい」 他一門の親方がこう話すのが、白鵬(元横綱、現宮城野親方)の弟子、伯桜鵬だ。 ザンバラ髪で臨んだ新入幕の7月場所は11勝4敗で敢闘賞・技能賞を受賞。優勝争いにも絡むなど、「令和の怪物」と呼...
-
羽黒山が妻の訃報を受けても務めた横綱土俵入り「帰ったらお経が始まっていた」
夏巡業がまもなく終わる。コロナ禍の中断を経て3年ぶりに再開された昨年は5カ所だったが、今年は18カ所に増え、名古屋場所を途中休場した照ノ富士も初めから参加している。腰などに故障を抱える力士にはバス移動がこたえる旅だ。 横綱は...