大相撲
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横綱照ノ富士 4場所ぶり「復活V」で年内は安泰…横審と協会を黙らせ“延命”に追い風
元横綱白鵬(現宮城野親方)が「今の横綱に四つで勝てる力士はいない」と言えば、元横綱鶴竜(現音羽山親方)も「やっぱり最後は横綱が締める。そんな強い横綱を誰が倒す? となるのがまた面白い」とうなずく。 4場所ぶり9度目の賜杯を手...
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元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす
欧州出身の力士が増えるなか、この人の人気はとくに高かった。ジョージア出身の栃ノ心さんだ。米俳優ニコラス・ケイジ似の整った顔立ちに加え、一度は幕下に陥落しながら復活。2018年に幕内最高優勝を果たし、大関にまで上り詰めた。昨年5月に引...
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井筒3兄弟・寺尾の父親・鶴ヶ嶺もマジメで言葉少ない相撲取りだった
「ドキュメント 師弟」という連載で、井筒親方と逆鉾を取り上げたことがある。フリーになってまもなくで40年ほど前のことだった。逆鉾は寺尾の兄で、その上にもう1人、やはり力士になった兄がいて、井筒3兄弟と言われた。3兄弟とも、いまでいうイ...
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横綱照ノ富士の恐るべき「2度目のモデルチェンジ」 剛腕で琴ノ若下し優勝戦線トップタイ
剛腕炸裂──である。 横綱照ノ富士(32)が結びの一番で関脇・琴ノ若を撃破。これで1敗力士は不在となり、照ノ富士、大関霧島、琴ノ若の3人が2敗。3敗の大関豊昇龍が彼らを追う形となった。 この日は立ち合いで差しに来た琴...
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島津海は「南国の叩き上げ」…12年前に入門し27歳で新入幕、ようやく花開く
年齢を考えれば、むしろこれからの力士だ。 入門は12年前の2012年。相撲の盛んな種子島に生まれたものの、中学時代はバスケに熱中するなど、当初はプロ入りには興味がなかった。 しかし、父の知り合いで、当時「松ケ根」を襲...
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「横綱になれば大きな鱗のワニ革のネクタイもできる」 元横綱初代若乃花が弟子に自慢した
関取衆から、若い時に兄弟子たちのいない稽古土俵で、こっそり横綱土俵入りをしてみたと聞いたことが何度かある。初場所で綱とりに挑んだ霧島も、横綱は入門した時からの目標だという。 横綱になったらどんな世界が待っているのか。元横綱鶴...
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新入幕・大の里「10日目 関脇戦」の裏に相撲協会の“苦い思い出”…番付より賜杯争い優先
なぜ、小細工に走ってしまったのか……。 「数十年に1人の大器」と期待され、関脇琴ノ若(26)と並んでトップの1敗をキープしていた大の里(23)。 23日はその両者が激突した──が、結果は大の里の完敗だった。ここまで強烈...
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横綱が「決断する時」とは…八角理事長&芝田山親方の元横綱2人が心境を赤裸々吐露
一人横綱の照ノ富士の体はすでにボロボロ。両ヒザと腰にバクダンを抱え、糖尿病も患っている。昨年は5場所休場し、4場所が全休。皆勤は1場所のみだった。照ノ富士にもいつか引退する日は来る。 横綱はどんな心境で「その時」を決断するの...
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かつての横綱が“満身創痍”照ノ富士を語る「本人が一番つらいはず」と八角理事長&芝田山広報部長
「その時」はいつかやってくる。 途中休場した昨年7月場所以来、3場所ぶりに土俵に復帰した横綱照ノ富士(32)。22日は錦木と対戦。立ち合いで相手の左腕をきめ、投げで体勢を崩してから右差し左上手の型で寄り切った。 これで...
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実家が被災した大の里泰輝は「横綱3度」の相撲エリート…白鵬も欲しがった数十年に一人の逸材
角界では「数十年に一人の逸材」と評判だ。 相撲が盛んな石川県津幡町に生まれ、北陸でも相撲強豪校として知られる糸魚川市立能生中、新潟県立海洋高に相撲留学。日体大では学生横綱1回、アマチュア横綱2回の栄冠を手にし、昨年3月、幕下...
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大関霧島 痛恨2敗目に茫然自失、昇進に暗雲…綱とりに「あとひとつ」足りないもの
今場所に綱とりがかかっている大関霧島(27)が21日、翔猿に手痛い黒星を喫した。これで2敗目となり、悲願の昇進が一歩遠のいてしまった。 霧島は立ち合いから「まわしは取らせまい」とばかりに、突っ張りや張り手を繰り出す翔猿に対し...
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関脇・琴ノ若の「大関とり」場所前から認定は親の欲目? 過去を見ても“異例中の異例”
強いことは強いのだが……。 18日、関脇の琴ノ若(26)が宇良と対戦。素早い相撲に対処し、最後は背中を向けた相手を送り出した。負けなしの5連勝は朝乃山と並ぶ賜杯戦線のトップタイだ。 琴ノ若は今場所に大関とりがかかって...
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大関・貴景勝「頚椎負傷」で休場届、8度目カド番確定も…“まだ引退できない”複雑事情
土俵が「元大関」だらけになりかねない。 17日、大関貴景勝(27)が相撲協会に休場届を提出。「頚椎症性神経根症で2週間程度の安静加療を要する見込み」と診断され、再出場はしない意向。2日目の熱海富士戦で痛めたもので、師匠の常盤...
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大関・霧島もっか初日から3連勝!“ドタバタ横綱”照ノ富士とは対照的な安定感
相手の攻めにも慌てることなく、冷静に対処した。 先場所優勝し、今場所綱とりがかかる大関霧島(27)は16日の3日目に熱海富士と対戦。立ち合いで186センチ、181キロの巨漢に押され、土俵際まで押し込まれたものの強靱な粘り腰で...
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横綱・照ノ富士が2日目で早くも土…“速攻で決めたい”焦りが呼んだ「左四つ」
「せめて右四つだったら……」 親方のひとりがこう嘆いた。 15日、2日目にして横綱照ノ富士(32)に土がついた。相手の若元春を土俵際に追い詰める場面もあったが、がぶり寄りで一気に後退。そのままずるずると長期戦に持ち込ま...
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横綱・照ノ富士は宇良“秒殺”で白星発進も…腰に爆弾抱え「速攻相撲」が命綱に
「凄いパワー? まだ……。本気を出せば折れていたかもね」 取組後、事もなげにそう言ったのが横綱照ノ富士(32)だ。 14日の1月場所初日は結びの一番で業師の宇良と対戦。 もろ差しを許した横綱は、相手の右腕を左腕...
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「うちのやり方があるから。察してよ」北の湖引退を示唆した元増位山の苦渋
照ノ富士が5日の明治神宮奉納土俵入りに姿を見せた。一般客に公開されたのはコロナ前の2020年以来だ。ひと昔前なら、次に出る時は進退場所だといわれる状況にある。実際のところはともかく、14日からの初場所に出場すれば、初日から目は離せな...
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崖っぷち横綱・照ノ富士…土壇場であるか、2度目の「火事場の馬鹿力」
横綱照ノ富士(32)が14日初日の初場所に向け、並々ならぬ意欲を燃やしているという。 5日、明治神宮で奉納土俵入りをすると、6日は伊勢ケ浜一門の連合稽古に参加。8日は時津風部屋に出稽古に赴くなど、調整に余念がない。昨年は皆勤...
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一般人に「ぶん殴るぞ」とすごんで…何度も協会に“通報”された外国人力士の問題児ぶり
某相撲部屋に所属する外国出身力士。素行に問題があり、相撲協会もそのたびに対処に追われた。事情を知る親方は言う。 「その力士について苦情を言ってくるのは、全員『よかた』、つまり一般人なんですよ。酒で酔ったり、頭に血が上ったりする...
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「高校3年生に負けたのが悔しくて」と寺尾…屈辱の黒星で始まった貴乃花との因縁
元関脇寺尾の錣山親方(本名・福薗好文)が亡くなった。何度か生命の危険が伝えられてはいたが、60歳はあまりに早い。回転の良い突っ張りとともに記憶に残る取組が多く、中でも1991年春場所、貴花田(のちの貴乃花)との初顔合わせは、訃報とと...
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元関脇・寺尾さんの死去で錣山部屋は今後どうなる…井筒部屋は次兄・逆鉾の急逝で消滅
一世を風靡した人気力士がまたひとり、この世を去った。 17日、元関脇の寺尾の錣山親方が、うっ血性心不全で亡くなった。60歳だった。現役時代は185センチ、116キロと小柄な体格ながら、どんな相手にも果敢に向かっていく押し相撲...
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元寺尾の錣山親方が60歳死去…「井筒3兄弟」の末っ子、“鉄人”の異名も
大相撲の元関脇寺尾として人気を集め、息の長い活躍ぶりを「鉄人」と称された錣山親方が死去したことが17日、分かった。60歳だった。関係者によると心疾患を抱えており、体調を崩しがちだった。 鹿児島県出身。1979年名古屋場所で、...
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つり名人・若浪が語った技の極意「(相手は)大きいならいくら大きくてもいい」
九州場所で優勝した霧島に、初場所後の横綱昇進とともに師匠・陸奥親方(元大関霧島)が得意技としたつりの継承を望む声がある。記者会見などで聞かれ、師弟ともまんざらではなさそうだ。 先代霧島は幕内518勝のうち53勝をつり出しで挙...
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「強くなりたいのか」と殴られた…元横綱・柏戸が受けた理不尽と伊勢ケ浜部屋の対極
九州場所は霧島の優勝で幕を閉じたが、熱海富士が2場所続けて千秋楽まで優勝争いに残った。初めて上位陣とひと通り当たる来場所次第では、次の大関候補にも名乗りを上げそうだ。 伊勢ケ浜部屋にはほかに西前頭5枚目で9勝した翠富士ら5人...
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大関・霧島2度目V! 7月場所の「地獄」が糧に「ケガの功名」で来場所綱とりに弾み
ジェットコースターのような1年間だったのは間違いない。 11月場所を2度目の優勝で飾った大関霧島(27)。26日の千秋楽は2敗の自身を追う3敗の熱海富士が敗れ、その時点で優勝が決定。結びの一番では貴景勝を一蹴し、最高の形で今...
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固唾を飲む2敗対決は大関・霧島が強敵の琴ノ若を撃破…相撲協会が安堵のワケ
やはり地力では頭ひとつ抜けているか。 23日の大相撲11月場所12日目、3大関の先陣を切ったのが、2敗で優勝戦線のトップを走る霧島(27)だ。 相手は同じく2敗の関脇琴ノ若。左四つの霧島に対し、琴ノ若は右四つ。ケンカ...
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“台風の目”熱海富士がV争いトップタイ! 11月場所盛り上げる「理詰め相撲」にある課題
優勝戦線のトップを走る1敗の一山本が負け、2敗力士が4人となった11月場所。その中のひとりが先場所、優勝争いを盛り上げた熱海富士(21)だ。 今場所は初日から5連勝。6、7日目に連敗を喫したものの、8日目から再び連勝を続けて...
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新入幕・東白龍は長く悩んだ「あと一歩」にようやく届く…それでも課題は勝負弱さの克服
派手さはないが、実力はある。 翔猿や剣翔、千代大龍らさまざまな力士を輩出した葛飾白鳥相撲教室出身。子供の頃から体が大きかったが、当時の憧れは4歳年上で小兵の翔猿。土俵内を所狭しと動き回って相手を翻弄する相撲を真似してみたとこ...
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綱とり絶望の貴景勝は“据え置き”濃厚…大関候補乱立で「頭でっかち番付」待ったなし
大関が増えることは悪いことではないが……。 昨19日、綱とりに挑む貴景勝(27)が朝乃山に敗れ3敗に後退。綱とりは絶望的で、来場所は再び3大関体制となりそうだ。 もっとも、来年は3大関どころか4人、5人と増えるかもし...
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「ワイはアサシオや」にも描かれた元大関・朝潮は相撲界に欠かせない力士だった
私たちの年代では「アサシオ」と言われると、胸毛の濃かった先代の朝潮太郎を思い出す。横綱までいったが、強い時と弱い時の差が激しく、”2人の朝潮”がいると不思議がられた。徳之島出身で、高砂親方としては高見山や小錦らの外国人力士を育てた。...