大関琴桜が平幕相手に“セコすぎ相撲”で自身の首絞める…「横綱にして大丈夫?」と昇進見送り懸念

公開日: 更新日:

 満員の国技館が静まり返った。

 3敗4敗の力士がひしめき合って賜杯争いを繰り広げる混沌の5月場所。24日、何とか3敗をキープしたものの、ファンをガッカリさせたのが大関琴桜(26)である。

 相手はこの日が大関初挑戦となる湘南乃海。ともに3敗同士、ファンは固唾を飲んで対決を見守ったが、期待はすぐに失望に変わった。

 琴桜が選んだのは立ち合い変化。立つと同時に右に動き、思い切り当たってきた湘南乃海を土俵に這いつくばらせたのだ。

 国技館はファンの「ああー……」というため息に包まれたのち、沈黙。当の琴桜は「仕方ないだろ」と言わんばかりに、不満げな表情だった。

 決まり手は「上手出し投げ」でも、琴桜の手が湘南乃海のまわしに触れたのはほんの一瞬。支度部屋では「横から攻めようとした結果」と話したが、果たしてこれが大関の相撲と言えるのか。

 今場所は横綱不在。大関の霧島貴景勝も途中休場している。琴桜とすれば、賜杯への執念と「俺がやらなければ」という重圧があるのかもしれないが、大関らしからぬ勝ち方は先々、自分自身に跳ね返ってくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇