大相撲
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1敗キープ朝乃山を待つ本当の試練…上位陣に力を発揮できるか、賜杯争い絡み“割り崩し”も
横綱照ノ富士と並んで1敗をキープしている朝乃山(29)。23日は前頭9枚目の平戸海と対戦し、はたき込みで勝利。11日目の24日は同6枚目で8勝2敗の明生と当たることになった。 9勝1敗で賜杯争いのトップタイとはいえ、朝乃山は...
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貴景勝6勝目も「勝ち越したら休場」なら延々続くジリ貧…カド番脱出優先の“落とし穴”
真っ向正面からの電車道──久々に“らしい”相撲で勝った。 今場所カド番の大関貴景勝(26)が8日目の21日、元大関の正代を突き出して6勝目。立ち合いから自慢の当たりで吹っ飛ばすと、そのまま突き押しで一直線だった。 と...
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栃ノ心が“ジェットコースター”の土俵人生に幕…「ケガ↔陥落↔返り咲き」繰り返した17年
苦労人の元大関が引退を発表した。 怪力で鳴らしたジョージア出身の栃ノ心(35=東十両5枚目)が、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と会見を行い、「自分の力が出せず、相撲を取るのが怖くなってしまいました」と土俵に別れを告げた。...
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「自分で昇進ムードを盛り上げなくちゃ」千代の富士時代から様変わりした稽古総見の意義
夏場所が14日に始まった。3場所連続全休明けの照ノ富士をはじめ注目力士が多く、中でもかど番で初日を迎えた大関貴景勝、大関昇進に挑む霧馬山の土俵は、番付に欠かせない大関の存在を左右するだけに目が離せない。 場所前の4日、横綱審...
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横綱・照ノ富士が両ヒザ負傷中も3連勝!冷静沈着な「攻めダルマ」に徹しているのが奏功
手負いだからこそ強い──。 横綱照ノ富士(31)が初日から3連勝。4場所ぶりの出場だが、ブランクを感じさせない相撲を取っている。 16日の相手は遠藤。立ち合いで当たると、相手をいなして体を半回転させてからの突き押し。...
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幕内復帰で初日から2連勝も朝乃山はやはり“理想主義者”…追い求めすぎに落とし穴あり
今場所、返り入幕を果たした朝乃山(29)は36歳のベテラン・妙義龍と対戦。立ち合いで右を差すと、左上手も掴んで引き付けてから寄り切り。右四つを得意とする朝乃山の本領発揮だ。 これで初日から2連勝。それでも本人は「まだ2勝した...
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横綱・照ノ富士が4場所連続休場から復帰…元大関・正代に辛勝発進は吉か凶か
大歓声が悲鳴に変わりかけた。 途中休場した昨年9月場所以来、4場所ぶりに出場した横綱照ノ富士(31)。満員の観衆の前で横綱土俵入りを披露し、結びの一番で元大関の正代と激突した。 が、立ち合いで簡単に吹っ飛ばされると、...
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関脇・大栄翔の大関とり「2場所22勝」で現在“リーチ” 平幕での成績が起点でも問題なし?
大関ダブル昇進となるか。 14日初日の大相撲5月場所。注目は途中休場した昨年9月場所以来、4場所ぶりの出場となる横綱照ノ富士や、霧馬山の大関とり。2021年5月場所以来の幕内復帰となった元大関の朝乃山など、話題は多い。 ...
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カド番大関・貴景勝に相手力士“忖度の毒”が…稽古総見8勝3敗「四つ相撲勝ち」に潜むワナ
関脇霧馬山の大関とりが話題になっている大相撲5月場所。もうひとり、注目されているのが、カド番大関の貴景勝(26)だ。 先場所は左ヒザを痛めて途中休場し、3勝4敗8休。ケガも多く、カド番は前回の大関時代も含めると6回目である。...
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元関脇・逸ノ城と湊親方の“歪んだ師弟関係” 幕内復帰直後の電撃引退、会見で目も合わさず
「腰の状態が(悪い)。歩くのも横になるのもしんどい」 そう言った力士は普通に歩いて会見場に入り、歩いて去っていった。 去る4日、元関脇逸ノ城(30)が電撃引退。引退届を提出した直後に引退会見という、あまりの手際の良さだ...
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照ノ富士が分け与える「大いなる財産」…横綱が他一門の力士にも熱心に指導のナゼ
残された時間と土俵はあまりに少ない。 もっか4場所連続休場中の横綱照ノ富士(31)。ここ最近、話題になっているのが他の部屋に所属する力士への指導だ。 26日は時津風部屋に出稽古に赴き、居合わせた元大関コンビの朝乃山、...
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反則適用第1号となった若羽黒の言い分「まげを引っ張っちゃいけないなんて、知ってますよ」
1955年5月、大日本相撲協会(当時)は公認相撲規則を制定し、協会組織に関する規定をはじめ土俵規定、力士規定、決まり手などを定めた。 審判規定には禁じ手として「握り拳で殴ること」「目または水月(みぞおち)等の急所を突くこと」...
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大の里の由来はしこ名の常道 歴史に刻まれた「貴」の文字が物語る角界の盛衰
日体大時に2年連続アマチュア横綱となり、元横綱稀勢の里の二所ノ関部屋へ入門した中村泰輝のしこ名が大の里と決まった。師匠の現役時代に候補だったしこ名だという。中村は年寄名跡にあるため力士に使えないので、本名で取れない事情もあった。 ...
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横綱・照ノ富士が伊勢神宮奉納土俵で「出場」宣言も…5月場所は出るも地獄、休むも地獄
昨年9月の途中休場に始まり、もっか3場所連続全休の横綱照ノ富士(31)。2日の伊勢神宮奉納土俵入りで久々に綱を締めると、「できることを精いっぱいやって5月場所に臨みたい」と話し、ファンに対しても「頑張るので待っていてください」と、宣...
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「押し相撲は相手が引くまで押す」大栄翔の引かない16番、富士桜の信念を思い出す
照ノ富士と貴景勝の休場で横綱・大関不在となった春場所は、14日目まで2敗の小結大栄翔と3敗の関脇霧馬山が千秋楽に優勝を争い、霧馬山が本割、優勝決定戦と連勝して初優勝した。 2番とも大栄翔が立ち合いから押し込み、霧馬山が土俵際...
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霧馬山のごぼう抜き初Vは先を越されそうな「大関候補」たちのカンフル剤になるか?
「うれしすぎてご飯が入らなかった」 一夜明け会見でそう言って笑顔を見せたのが、3月場所で賜杯を掴んだ霧馬山(26)だ。 大栄翔(29)との優勝争いを制し、12勝3敗で初優勝。ここ2場所は三役で計23勝、来場所10勝なら...
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初V霧馬山は柔軟性と多彩な技の「純朴オールラウンダー」 来場所10勝以上で大関昇進確実
昇進に王手をかけた。 千秋楽まで3敗だった関脇・霧馬山(26)が、2敗の大栄翔を本割、優勝決定戦と立て続けに破り、初優勝。2番とも土俵際に押し込まれたものの、いずれも突き落としで勝負を決めた。 優勝インタビューでは物...
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武将山虎太郎は「三歩進んで二歩下がる」コツコツの苦労人、部屋には薫陶を受ける力士も
苦節10年目、悲願の新入幕を果たした。 師匠の藤島親方(元大関武双山)の父が教える「水戸尾曽相撲道場」で本格的に相撲を始め、順調に成長。勧誘されて進学した相撲名門校・埼玉栄高ではキャプテンを務め、2年時にインターハイ全国優勝...
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綱とり挑んだ貴景勝が負傷休場で春場所は横綱・大関不在…昭和以降で初の緊急事態!
大相撲の大関貴景勝(26=常盤山部屋)が春場所7日目の18日、休場した。横綱昇進に挑んだ今場所3日目の正代戦で左膝を痛めたとみられる。6日目に御嶽海に敗れて3敗目を喫して、場所後の横綱昇進は絶望的になっていた。今場所は横綱照ノ富士が...
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北青鵬治は抜群の才能を生かし切れていない白鵬の内弟子
素質・才能だけでどこまで通用するか……。 入門当初から身長が2メートル近くあり、「怪物級」と前評判が高かった横綱白鵬(現宮城野親方)の内弟子。生まれはモンゴルだが5歳で札幌に移住。札幌巡業中の白鵬と出会って相撲に興味を持ち、...
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大関・貴景勝は頂点まで「綱渡り」…賜杯を逃せば綱とりは一から出直し
ほんのわずかでも踏み外したらジ・エンドだ。 貴景勝(26)は16日、竜電を立ち合いで吹っ飛ばし、押し出しで完勝。盤石の相撲で勝利したものの、春場所5日目にして「3勝」は綱とりを目指す力士としてはいささか寂しい。 先場...
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「降格の規則ができていたら楽に取れた」双葉山が明かした“背水の重圧”
不世出の名横綱・双葉山は、時代とともに神格化されてきた感があるが、実は人間味のある逸話が多く残っている。 終戦直後、新興宗教にのめり込み、教団本部で教祖を守ろうと警官と大乱闘になって拘束された「璽光尊事件」の後には、「自分に...
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“若手ナンバーワン”金峰山晴樹は朝青龍も認める「カザフスタンの怪物」
潜在能力は「若手ナンバーワン」ともっぱらだ。 世界最大の内陸国、中央アジアに位置するカザフスタン出身。母国では柔道に励んでいたが、たまたま現地を視察していた元横綱朝青龍の目に留まり、「相撲をやるべきだ」と勧誘され、目黒日大高...
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十両・朝乃山の大関復活待望論に拍車をかける上位・三役の体たらく
危なげない相撲で勝ちきった。大相撲春場所初日は662日ぶり、2021年5月場所以来となる幕内の土俵で白星発進した十両朝乃山(29)。2日目は同じ十両の千代の国を下し、2連勝と上々の滑り出しである。 朝乃山自身が「まだ2日目で...
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春場所初日いきなり黒星で暗雲…大関・貴景勝が直面する「綱とりの壁」
ここから奮起できればいいのだが……。 今場所一番の話題といえば、大関貴景勝(26)の綱とり。それがいきなりの黒星スタートだ。 立ち合いで翔猿を圧倒したまでは良かったが、初日ならではの固さか、あるいは焦りか。上体だけで...
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霧馬山、豊昇龍、若隆景…大関昇進レースで関脇三すくみから抜け出すのは誰だ?
12日に始まる大相撲3月場所。横綱照ノ富士が4場所連続休場となり、先場所Vの大関貴景勝は綱とりに挑む。仮に今場所後に貴景勝が昇進なら、大関はゼロとなる異常事態。そこで期待されているのが、今回で4場所目となったお馴染みの関脇トリオ、霧...
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日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?
「相撲人生の中で何度もあるチャンスではないので、闘争心をもって、とにかく気持ちの入った相撲を取っていきたい」 2月27日、春場所(3月12日から大阪)の番付が発表され、横綱昇進に挑む大関貴景勝(26)が会見でこう言った。昨年の...
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記者の電話取材に激怒した魁傑の矜持「私はベストを尽くしているのに…」
コロナ禍の間、多くの取材がリモートで行われてきた。大相撲も、記者が支度部屋に入れず、取組後の談話取材は初場所までリモートだった。 記者が親方や力士との個別のやりとりを、電話やメール、LINEですることが増えたのは、コロナのず...
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1横綱1大関時代には望まれない 土俵の名脇役だった長谷川ら“最強関脇”の後継者
関脇で強ければ大関になるから「名関脇」はいない、という意見がある。確かに「名関脇」と称される力士は少ないが、その一人が「戦後最強の関脇」と呼ばれた長谷川(のち秀ノ山親方)だった。 幕内在位69場所のうち30場所も三役を務め、...
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3月綱とり大関・貴景勝に横審は“甘言”も…理事長&審判部長は「まだ何とも…」の不吉
令和5年最初の1月場所を制した大関貴景勝(26)。次の3月は綱とり場所となり、横綱審議委員会の高村委員長も、「今場所は曲がりなりにも優勝した。次はレベルが高い優勝を……何て言う人は(横審には)いないのではないか」と話した。 ...