著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

レーシック手術は「5分で済みます」に要注意…そんなに早く終わるはずがない

公開日: 更新日:

「レーシック手術」とはどんなものか? それは、目の表面にある角膜をエキシマレーザーで1000分の1ミリ単位で角膜の形を変化させ、近視・遠視・乱視の矯正をする治療です。エキシマレーザーは、混合ガスを用いてレーザー光を発生させています。

 手術の流れはこうです。まず、フラップと呼ばれる蓋のようなものを角膜の表面に作ります。これは術後の傷を保護して痛みを少なくし、視力の回復を早めるため。ちなみにこのフラップを作るにはフェムトセカンドレーザーを使います。

 このレーザーを開発した先生は後にノーベル賞を受賞しています。次に、そのフラップをめくってエキシマレーザーを照射し角膜を成形します。そして、フラップを元に戻し、きれいに整えて定着させ、手術は終了となります。ここまでで、だいたい15分ほどでしょうか。

 術後は全体がぼんやりとした感じに見え、この段階ではまだ「視力がよくなった」という実感はないでしょう。レーシックの効果がはっきりとわかるのは、翌朝となります。

 術後は歩いて回復室に移動。約10~15分間リクライニングチェアに座って安静にしてもらいます。問題がなければスタッフから術後の注意事項の案内をして、点眼薬や痛み止めなどを渡します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇