著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む

公開日: 更新日:

 今回は「老眼」について話をしたいと思います。老眼は程度の違いこそあれ、すべての人にやってくる体の機能の老化現象。目の中の水晶体のピント調節力が衰えることにより、遠くはよく見えるが、近くのものが見えにくくなる現象を指します。ほとんどの人が45歳ごろから老眼になり始めます。

 とても極端な言い方をするならば、老眼を放置したい人は放置しておいてもいい。それによって目がなにかの病気になるなど医学的によくない状態になるわけではありません。

 ただ、本や資料を読むとき、飲食店に入ってメニューを見るときにピントが合わず文字がよく見えなくなってくる。そして目を細めたり、力を入れたり、資料を離したりしてなんとか頑張って見ようとします。これを繰り返すと、どんどん目に疲れを感じるようになり、ひいてはそれが頭痛肩こりにつながったりする典型的な「眼精疲労」になってしまいます。

 QOLを上げるためにも「老眼ではないか」と自覚が出始めたなら、なんらかの対処方法を検討していただきたい、と眼科医としては思います。無理してあらがう必要はないものです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”