<97>市村の体が総武線の車両の屋根に
「左だ!」
高峰は指示したが、それより前に村田は跨線橋の階段に足を踏み入れていた。かなり古くなった緑色の跨線橋で、幅は相当広い。渡り切った向こうは北口の繁華街なので、追跡を続けるのは難しくなるだろう。
「待て!」二十メートルほど離れていた高峰は思わず叫んだ。先行する…
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