(72)母親と妹が手をつないで森を歩く
綾瀬とタキグチは二人の女から少し離れて立っている。突っ立っている男二人とくっつきあった女二人。生き物としての位置が最初から振り分けられている。雄は間抜けで、雌の添え物で、雌が舞台を暗転させる意思を示すまで待機せねばならない。見てくれからして条件が違う。つかみどころなく突っ立って…
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