「呼吸を整える」片山洋次郎著
「呼吸を整える」片山洋次郎著
体の中の動きは、痛みなど不調があるとき以外は、日常ではあまり意識されることはない。
一方、呼吸は好不調にかかわらず、いつでもその動きを感じることができる。心身の動き・バランスが呼吸の動きに表れ、同時に呼吸の動きそのものが心身のバランスを変え、リラックスしたり、集中したり、安定させたりする。呼吸は意識されなくても自律的に動いているが、意識することでその動きを変えることもできる。
整体の現場でさまざまな人の体を診てきた著者が、体、そして心と呼吸の関係について解説したテキスト。
大切なのは、呼吸の<呼>と<吸>のあいだに生まれる「間」だという。ゾーンと言われる集中と呼吸の関係などにも触れながら、心身を整え直す呼吸の仕方について伝授。
(河出書房新社 880円)