釈明も説得力ゼロ 「明日、ママがいない」は継続できるのか
連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)が、熊本の慈恵病院から放送中止を求められた問題で、日テレは20日、病院に放送継続の意向を伝えた。
「連ドラを1話作るのに3000万円ぐらいはかかりますから、そう簡単に中止にはできない。それでなくても日テレは、昨年10月期の連ドラが視聴率1ケタ台ばかりとコケまくって、他局に差をつけられた。是非はともかく、話題になった『明日――』は今後かなりの高視聴率が期待できますからねえ」(在京キー局関係者)
日テレは「子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描く趣旨」と弁明し、「最後までご覧いただきたい」と強気の姿勢を崩していない。
ドラマを最後まで見れば趣旨が分かるはず、とでも言いたいのだろうが、説得力がまるでない。
ドラマは児童養護施設が舞台。赤ちゃんポストに預けられた過去を持つ子に「ポスト」のあだ名が付けられるなど、きわどい内容だ。赤ちゃんポストを日本で唯一設置している慈恵病院が「人権侵害ではないか」と問題視するのも、もっともだろう。