悲願のオスカー手中に? ディカプリオ新作、評論家の評価は
28日、映画PRのために来日したレオナルド・ディカプリオ(39)が、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(31日公開)のジャパンプレミアに出席。「7年間、情熱を注いで取り組んだ作品で思い入れがある」と強調した。演じたのは、26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドル(約49億円)を稼いだ伝説の男。欲にまみれた10年間でカネとシャブと女に溺れ、36歳で破滅する。ウォール街で実在した狂気のストーリーだ。
「作品のクオリティーは、スコセッシ監督とタッグを組んで3作目のアカデミー作品賞を受賞した『ディパーテッド』(06年)より高いと評判です。洋画が低迷する中、興行収入30億円をマークした『ゼロ・グラビティー』に次ぐヒットになることも見込まれています」(映画ジャーナリスト・大高宏雄氏)
口八丁手八丁で金持ちをだまし、部下をその気にさせる名スピーチも披露する一方で、シャブでヨダレを垂れ流しヘロヘロになって階段から転げ落ちる。「タイタニック」で絵描き志望の青年を演じた気弱そうなアイドルはいない。鬼気迫る演技は、アカデミー賞の主演男優賞にもノミネートされた。