悲願のオスカー手中に? ディカプリオ新作、評論家の評価は
本人は「ノミネートされただけでも光栄だ」と謙遜しながらも、「型破りなキャラクターに自由に取り組めた」と満足している様子。映画批評家の前田有一氏もこう評価する。
「さすがに『アビエイター』や『華麗なるギャツビー』で苦悩する成功者を演じてきただけのことはあります。本作のような“苦しむ金持ち”の役は安心して見ていられる。相手をだましてその気にさせる役柄で説得力を持たせるには、風格が必要だし、話し方のリズムやトーンもポイントになる。この演技なら主演男優賞もおかしくありません」
助演男優賞や主演男優賞で3度ノミネートされながら選に漏れたオスカーとは無縁の男。本作をもってしばらく休業宣言をしているが、これで取れなければ永遠にお休みか。