芸人マキタスポーツが独自論 「芸能人はほぼ佐村河内的だ」
「佐村河内さんとはホントにコラボしたい」
こう熱く語るのはマキタスポーツ(44)。モノマネを超越した「思考形態模写芸」を得意とし、高田文夫に「上手すぎてブレークできない芸人」と評されるマキタが先日、「すべてのJ―POPはパクリである 現代ポップス論考」を上梓。ヒット曲の構造やCDが売れなくなった理由を独自の理論で解き明かし、話題の一冊になっている。現代社会における真のオリジナリティーとは何ぞや? を問いかける内容だけに、インタビューでは渦中の佐村河内守氏に話が及び……。
「ホントにコラボしたいんです。『佐村河内さんにもらった指示書で作りました、でも僕もゴーストに頼みました』みたいな演出はもちろんするけど、佐村河内さんには僕の言うことを全て聞いてもらって、僕のプロデュースで歌手デビューしてもらう。彼はクラシックの名を騙(かた)った商業音楽をやって一時は成功した。でも、そもそも商業音楽は物語の付加なくしては成り立たない。『美人妻多数!』っていうエッチなお店の広告みたいなもので、商業音楽にはみんな物語がついてる。『全聾』『被爆二世』という物語込みでみんな買っていた。新垣隆さんだったら売れてないと思う。僕の友人が『あれはプロレスラーのギミックだ』と言っていて、『歌舞伎』『忍者』『ヌンチャク』という3つのギミックをつけたことでアメリカで大スターになったザ・グレート・カブキと同じ。佐村河内さんは『全聾』『広島の被爆二世』というギミックを悪用したんです」