「神への冒涜」…美味しんぼ問題で吠えた松本人志監督の力量
■「R100」は10億円超の赤字
だが、その松本に映画監督として大所高所から「表現の自由」を語る資格があるのかどうか。というのも、コメディアンとしての才能はともかく、監督としてこれまで4作品のメガホンを取ったが、ヒット作はなし。それどころか、「作品内容が前衛的を通り越して松本にしか理解できないものばかり。赤字も当然です。映画製作は功労者である松本へのご褒美」(芸能プロ関係者)なんて声も漏れ伝わるからである。
「次回作は現実的に厳しい状況でしょう」と話すのはさる映画関係者だ。
「SMをテーマにした最新作『R100』は最終的に10億円超の赤字。通常なら担当役員の責任問題に発展するはずですが、大崎社長の“身内の失敗を非難したらアカン”の一言で幕引きになったそうです。これにはテレビ局で吉本興業の筆頭株主のフジテレビがさすがに“ありえない”と苦言を呈したそうです。なので、もし、松本が次回作の構想をぶち上げても吉本社内で賛同するのは最大の理解者である大崎社長だけかもしれません」
大赤字でもメガホンを取れるほど「表現の自由」を享受している松本。自主映画ではない以上、「作品は作者のもの」という持論に説得力を持たせるには、独り善がりではなく、結果が伴わなければ。