「神への冒涜」…美味しんぼ問題で吠えた松本人志監督の力量
「作品はみんなで作るもんじゃない。作者のものであって、外部の人間がストーリーを変えろなんてチャンチャラおかしい」
眉間にシワを寄せながら厳しい表情でこう語ったのはダウンタウンの松本人志(50)である。11日に生放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)でのこと。
漫画「美味しんぼ」(原作・雁谷哲)で、福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す描写について各所から「風評被害や偏見を助長する」と非難が相次いでいる件が俎上に載ると、松本は近頃の風潮にテーマを広げて「最近はみんなすぐに抗議する」とコメント。さらに、作者の目線で「これ(『美味しんぼ』)に関しては漫画家さんが神。映画に関しては映画監督が神なんですよ。その人の作品。周りがごちゃごちゃ言って変えろなんて神への冒涜です」と、芸術作品における「表現の自由」について持論を展開した。
たしかに、松本の意見には一理ある。最近の、作品を最後まで読まずに片言隻語や言葉尻などを捉えてヒステリックに反応する傾向はネット社会特有のものだ。
松本は「抗議にもレベルがある。10段階のどのレベルの熱量で抗議しているのか」とも語っていた。